アルフォンス・ミュシャ
☆ミュシャに触れた日
アルフォンス・ミュシャ。
チェコ出身のグラフィックデザイナーであり、画家でもある。
1860年~1939年の生涯。
日本では、大阪堺市の「堺アルフォンス・ミュシャ館」が有名。
柔らかで穏やかで優美な女性像からは、まるで体温さえ感じられるよう。
故郷のチェコには、ミュシャ美術館もある。
チェコって言うとね、私の世代ではどうしてもチェコスロバキアって思ってしまう。
いかんな~歳だな~って思う。
だって学校で、チェコスロバキアって習ったんだもん。
共産党体制で成立していたチェコスロバキア。
1989年の革命で共産党体制崩壊。
1993年、チェコスロバキアは、チェコとスロバキアに平和的に分離独立。
そのチェコの首都プラハに、ミュシャミュージアムはあるのです。
とまぁそんなことは分かっていても、なかなかプラハまでは行けないでしょ、お金もないし。
ところが札幌は凄い。
私達が行けなかったら、ミュシャの方から来るんだから。
そんなわけで、数年前、私は娘と、憧れのミュシャの作品に会いに行ったんです。
それも、晤郎さんから背中押されて。
☆晤郎さんから頂いたチケット
晤郎さんがご存命の時、札幌の近代美術館でミュシャ展がありました。
興味があった私は、前売り券でちょいとご挨拶という感じで近代美術館に。
スタジオでそんな話になったら晤郎さんが、「今度親子で行きなさい、感動は共有してこそ活きてくるから。」ってミュシャ展のチケット二枚下さったんです。
まだ中学生だった娘は、美術が好きという事もあって大喜び。
後日、その事を晤郎さんに報告すると、「そう、良かった」と喜んでくださった。
その上に、スタジオに届けられてたミュシャ展の特製ケーキを(マダムなんとかという有名なのでした。)下さった。
「親子で、思い出を語りながら頂いて。」って。
楽しい思い出は多い。
あの日頂いてたケーキのパッケージは、捨てられずにいた。
晤郎さんがお亡くなりになってから、そんな思い出を抱きしめながら、ミュシャ展ケーキのパッケージを開いて、サイズ調整して額装してみた。
こうして宝物が増えていく日々。
晤郎さんから頂いた楽しい思い出は、やはり多い。