夏の医者~ご逝去2日前の録音
☆六代目三遊亭圓生ベストより
コロムビア創立100周年記念のCD。
落語決定盤シリーズの一つ。
「六代目三遊亭圓生ベスト」
それが今日届いた。
少し前に、注文していたのだ。
そう、先日の本「圓生コレクション」に続いて、今回は音源。
晤郎さんをもっと知るには、他の名人にも触れておかねば片手落ちとばかりに踏み入れた落語の世界。
予想外に深すぎ広すぎ、一瞬で首元まで埋まって身動きが取れないような感じで今困っている。
困っているが、嬉しい。
そうかこういう世界も有ったのかと。
1900年9月3日に大阪で生を受け。
1979年9月3日、79歳の誕生日に千葉でその生涯を閉じられた。
その日は、講演会発足記念会で小噺を演じた直後、心筋梗塞を起こしそのまま、、、となってしまった。
芸に生きて、芸に死ぬ。
その姿勢が、同じ箇所を打つ。
「六代目三遊亭圓生ベスト」
そこには「夏の医者」も収録されている。
これがお目当て。
この夏の医者の収録日は、1979年9月1日。
そう。
お亡くなりになるわずか二日前の高座。
場所は池袋サンシャイン劇場。
ほんのつい先ほど。
夏の医者に耳を澄ませた。
微塵の陰りも見せぬ高座だった。
名人と言われる方の落語とは、こうも完成度が高いのかと。
かなり打ちのめされて冷めやらぬまま、今これを打っている。