沈黙の艦隊、映画化決定

☆日高晤郎さん絶賛の原作漫画

前にも書いたと思いますが、かわぐちかいじさんの漫画「沈黙の艦隊」
沈黙の艦隊

晤郎ショー、私の本棚のコーナーでも紹介されましたよね。
その時の晤郎さんの言葉。
たしかもう13巻あたりだったかと思いますが。
「作者の筆力が全く落ちていない。異様とも思えるほどの濃密さ。
おそらくですが、作者の中ではこの物語の結末までしっかり視えているんでしょうね。
とにかく次の展開がどうなる?と読者を引き付けて一瞬たりとも飽きさせない。」

この評価は嬉しかったですね。
私も新刊出るのを心待ちにして購入していた口ですから。
今でも手元に、ほらこの通り。
沈黙の艦隊

原作、沈黙の艦隊は全32巻。
物語の冒頭は以下。

佐世保にて、日米で極秘裏に開発製造された最新鋭の性能を有する原子力潜水艦シーバット。
乗員は全員、先の自衛隊潜水艦圧壊事故で死亡されたと公表されていた海上自衛隊員。
試験航行のため佐世保を出港したシーバットはその2日後、米軍が展開する海域にて反乱逃亡。
その翌日。
アメリカ第7艦隊原子力空母カールビンソンと対峙。
その折、マスコミの耳目が集まっていることを承知の上で、シーバット改め「やまと」と命名したことを公開のチャンネルで宣言。
と同時に、やまとの独立国家宣言を行う。
反乱を許さない米国との戦闘に次々と勝利を挙げていく「やまと」
さて、やまと艦長海江田四郎の狙いは何か?
非核三原則に守られていたはずの日本で製造された原子力潜水艦に、日本はどう対処するのか。 
この流れに、ソ連海軍、内外のマスコミ、日本の政治や世論などが絡んできて、、、。

まぁこんな風に、冒頭から一気に畳みかけてくるストーリーとテンポに圧倒され続けます。
沈黙の艦隊

☆実写版:沈黙の艦隊政策決定の報

この、沈黙の艦隊が実写映画化。
そのことを私が知ったのは、昨夜。

驚きました、いろんな意味で。
まず、無理だろう、無茶するなという言葉が頭に浮かびました。

原作(本)を超えられない映画は、これまで数えきれないぐらい見てきました。
本は各人の想像の領域で生き生きと色付けされて根付きます。
そこに視覚や聴覚が関わっていないので、かなりの生命力を持って創られますが、映画などになるとそれが一気に限定されてしまったりするからです。
見たまんま、聞いたまんまの存在になってしまう事。
沈黙の艦隊

だから。
あれ、なんかイメージと違う、となってしまって原作を越えられないってなる。
またストーリーが縮こまったり、歪曲されたり、変な風に改ざんされたりする事が起こったりする。
なんてったって予算と上映時間が決められていますから、それに収めるために強引にそうせざるを得なくなってくるわけです。
また、脚本の力ってのもある。

ただでさえ難しい原作本がある作品の映画化。
それをあのスケールの大きい、しかも緻密な、沈黙の艦隊でやろうとするのは無謀ではないかなと、心配になるんです。
沈黙の艦隊

実写映画版・沈黙の艦隊。
全国東宝系で、今年9月29日より公開予定。

でも、なんだかんだ言っても、創るからには、大成功の作品であってほしいです。
制作陣、大沢たかおさん、私の心配を良い意味で裏切ってくださいと強く祈りつつ。

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