数学的にありえない

歳を重ねるごとに、メガネが増えています。
私の場合、遠近両用なんて高級なものは使いません。

単焦点一本勝負!

だからメガネもその分、場面場面に合わせて多くなるんですが。
前の店で作ったメガネは、見事ドアに挟んで完全に破砕されてしまったので、残りは晩年の日高晤郎さんが愛用されていたフジメガネのものばかり。
計五本。
メガネ

それで、メガネが合っているので、まず読書速度が速い。
心地よいぐらいにスイスイ読める。
大事ですね、きちんと計測されたメガネは。

とにかく、フジメガネの計測は凄いです。
目の角度などもきちんと調べてもらえますから。
私のお勧めは、フジメガネの中でも特に狸小路本店です。

さて、そのメガネを使って久々に読んだのが、「数学的にありえない」です。
数学的にありえない

上下巻の上巻でしたが、昨夜読みましたよ~♪

晤郎さんが、こういう切り口とテンポの良さが斬新と絶賛された作品です。
私も大好きな作品で、読後、晤郎さんとこの本についてほんの少しお話もしたことが有るんですよ。
晤郎さんとの意見の違いも楽しかった。
私、なんでもかんでもイエスマンではないですから、晤郎さんが良いと感じられたところを、私はこれこれこうで違うかなと感じました、とお伝えしました。
数学的にありえない

晤郎さんに盾突くだなんてだなんて、とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、本の感想は人それぞれですし、私はこう思いましたとお伝えしたら晤郎さん、不機嫌になったでしょうか?

実は晤郎さん、ニコッとされて「本好き同士の会話だねぇ」っておっしゃったんです。
自分の意見をしっかり持って、相手の意見を否定ではなく、感想の違いと語り合って視野を広めるというのが良いんです。
本好き同士っておっしゃって下すったことが実に嬉しかった、私的に思いで多い作品「数学的にありえない」

久々に読み返しましたが新鮮でした。
時間をおいての再読は新たな発見もありましたが、哀しい事にお伝えすべき方が遠くに行ってしまわれました。

タイトル:数学的にありえない
著者:アダム・ファウアー
出版社:文藝春秋
定価:2095円+税
数学的にありえない

今日から五月。
札幌は快晴です。
快晴

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