休日読書~暗殺
☆一気に読了
今朝3時に起きて、珈琲を横に置いて、チョコクッキー10枚。
それで一気に3時間半。
6時半過ぎには読み終えました。
これは、スマホ片手に詠むのをおススメします。
虚実入り交じってるので、まぁリアル。
小説中に出てくる事件や出来事、そして人物など。
ちょいと読むのをやめてスマホで検索。
創作だろうと思いつつ調べていたんですが、実際に起こって未解決なものが書き込まれていて驚きました。
驚きの連続。
なのでこの小説、本当にお薦めです。
☆安部元首相暗殺事件にスポットは当ててはあるが、、、
先のブログ「読書~暗殺」に、安倍元日本国首相、トランプ氏前米大統領、ケネディ(当時)米大統領への銃撃(暗殺)について、書いておきました。
その補足ですが、それぞれの事件の日本での名称は以下の通り。
1963年のケネディ大統領の場合が、「ケネディ大統領暗殺事件」
2022年の安倍元首相の場合は、「安倍晋三銃撃事件」
2024年のトランプ前大統領の場合が、「ドナルドトランプ暗殺未遂事件」
こうなっています。
お気づきでしょうか?
安倍晋三氏のは、銃撃事件であって暗殺ではないという、なんらかの意思が見えますでしょうか?
ちなみに暗殺という言葉の意味は、「政治的影響力の大きい人物を、秘密裏に殺害すること」です。
つまり、なんらかの裏があるのがアメリカの二件で、裏も何もない見たまんまというのが日本の一件というわけです。
言葉上でも、なんか胡散臭い。
そんな思いが個人的にずっとくすぶっていて、そんな折の今回の小説「暗殺」です。
このタイトルの意味は、そう言う事です。
☆陰謀論についての記述が興味深い
作品中に、面白い記述がありました。
これは晤郎さんも似たようなことを仰ったことがあったので、おお!と驚かされたんですが。
それはこういう記述です。
日本のメディアはダメだね。
本当のことを言うと、「陰謀論」とかいう便利な一言を振りかざして潰しにかかる。
だからどんな事件だって、一向に真相が解明されない。
(中略)
陰謀を仕掛ける支配者側にしてみれば、便利な世の中になったもんさ。」
これは主人公のジャーナリスト一ノ瀬の言葉です。
☆いくつかの過去の事件
そう言う事を頭の片隅に置いて読み進めたんですが、怖いほどに面白く、肌が泡立つようでした。
なんとというか、やはりというか、オズワルドという暗号めいた符牒も出てきます。
トランプ氏とバイデン氏は実名で出てきます。
コロナ禍も、東京オリンピックも事実通りに出て来ます。
各マスコミ報道も、なるほどという裏のリアルさ。
週刊誌は実名ではないですが、調べてみるとうっすらと何が起こっていたのかも浮かび上がるようです。
怖いのはやはり、政治家の世界となんとか協会とマスコミと広い意味での警察機構の描き方。
フィクションとしてあるので創作の世界ですが、、、実在の人物を類推できる、、かな。
ま、ここは暈しておきましょう。
そして、前の記事でも書いた、消えた銃弾の不思議は、ここで明確に書かれています。
まぁ創作(フィクション)ですからと思いつつ調べてみると、なんとそういう類の銃弾もあるんですね。
そしてこの本が出版されるときはまだ、トランプ氏暗殺未遂事件も起きていない時点なんですが。
この「暗殺」の主題、安倍元首相を想起させる田布施首相が暗殺される場所や時間が、そのまんま現実と同じ。
その上、この場面で致命傷を与える銃が、トランプ氏暗殺未遂事件で犯人とされる男が使用した銃なのです。
「政治的影響力の大きい人物を、秘密裏に殺害すること」
この言葉が、生々しく迫ってきますね。
またこの小説には、過去に実際日本で起きて、未解決のまま時効を迎えた有名な事件も幾つか絡んできます。
著者はかなり膨大な取材の上で、この作品を仕上げたんでしょうね。
とにかく、驚きました。
そして是非、この本を読む際はスマホを片手にというスタイルがおススメです。
作品の幕引きに、???
作品の最後の最後。
これは作者が力業(ちからわざ)で抑え込んだなという感じだったのが残念ではありました。
まぁ、着地点は完全に三流のアクション映画っぽくするしかなかったんでしょうね。
そこまでは、虚実織り交ぜてかなりの緊張感と怖さがあったので。
それでも。
私、この作品は好きです。
なぜなら、政治にほとんど興味のない私が、です。
あの安部氏暗殺以降の、加速度的な日本政治のぶっ壊れように危機感を抱いているからです。
日本語崩壊、教育の偏り、良く分らん性の定義、自然破壊のメガソーラー、無策な移民政策等。
私はまだ良いのですが、子供たちの世代にはこの国がどうなっているのか、本当に不安です。
なのでやはり、この作品は、そうなった背景に何があったのかを考える切っ掛けになる力は持っていると思いました。
だから、最後は思いっきりベタなアクション映画にしてバランスを取ったのでしょう。
そこまでに、言いたいこと、書きたいことは遺せたのでという著者の声が聞こえて来そうでした。
とりあえず、、、あ~~読み終わった!!
さて、土曜日まだ7時前。
重い読書でしたので、日中は気楽に過ごそうと考えてる朝です。
タイトル:暗殺
著者:柴田哲孝
出版社:幻冬舎
定価:1800円+税
全380ページ
発売日:2024年6月20日
※幻冬舎「暗殺」序文先行公開のサイトはこちら。
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