日高晤郎ショー公開放送in大空町~77
☆私の本棚
大自然100
晤「岩合光昭、私は動物写真で一番好きな方。
岩合光昭の大自然100。
こちらの方は2,500円とお値段は張ります。
出版社は小学館。
やっぱり作品が素晴らしいです。
岩合さんはとにかくまぁ、タンザニアへ行ったりとか、世界中駆け回ってる人ですが。
動物のライオンがこう、相手をこう仕留めてるライオンがライオンを実は殺してる場面なんですが目がこう、ただごとじゃない。」
五「ねぇ。凄いですねぇ。」
晤「やっぱり人間がどんなに演じて、どんなに例えば殺戮の男を演じたってこの目はできない。」
五「ですねぇ。」
晤「野獣が本能をむき出しにした目の凄さ。
それまた岩合さんが捕まえるけど、こぉの動物の集合の写真なんか凄まじい。
ねぇ、なんか逃亡した一羽のペリカン(※当時、旭山動物園でペリカンが脱走し捕獲できずに問題になっていた)なんかもうとりあえずいいよと思うんだけど、あれも生還、やっぱ性感帯が変わる訳ないよね。」
五「は??」(会場笑)
晤「いやいや性感帯は変わらないですよ、生態系が変わるんです。」
五「あ、ですよね、ええ、ええ。」
晤「五木さんの顔見てると、生態系が生態圏、、性感帯こういうふうになっちゃうんですね。」
(会場笑)
五「でもこの写真ってあれですよね、忍耐ですよね。」
晤「いやあのね、動物写真は特にそう。」
五「ですよね。」
晤「で、多分岩合さんは、あんまり今風のものは使わずにシャッターを押してるんだと思うんですよ。」
五「ああ、はい。そうですよね、きっと。」
晤「うん。シャッターチャンスを狙うと、今なんかもう連写して、しかもすぐに見られるから。」
五「ええ。」
晤「消去するもの速いでしょ。」
五「はいはいはいはい。」
晤「映画が日本の作品がどうもその監督がテレビのディレクターあたりで出来るというのはその辺の甘さだと思うんですよどうも良くないなと思うと消しちゃう。」
五「う~~ん。はいはいはい。」
晤「要するにフィルムを無駄にしちゃいけないよという映画の世界とは大違いなんです。」
五「う~ん。」
晤「我々はNG出したらもうその日、スターと口きけないぐらい委縮したもんですよ。」
五「う~ん。」
晤「そりゃフィルムを無駄にしちゃうから。
フィルムって言うのは尺数を預けられてるんです監督は。
それ以上使ったらアイツは金のかかる男だと言って会社から嫌われる。
実は黒澤明さんもそうでしたから。
そんなんで真剣勝負をやってた。
本当はね、瞬間切りとった方がいいんですよ。
だからカメラもそう。
簡単に消去できるって言うのはやっぱり良いものは撮れない。
で、連写が効くでしょ今は、もの凄いメカでやってますから。
岩合さんはたぶん、オーソドックスな本来のカメラマンのやり方をしてると思います。」
五「う~~ん。」
晤「星は点けませんが。
点けようとしたらやはり私もファンですから高い星を。」
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