映画:ツーリスト

時間に隙間ができたら、なるべく多くの映画を❝きちんと選んで❞観ることにしています。
残された人生の方が少ないのですから、今観ておかねば勿体ないですもの。

それで今回私が見た映画がこちら。
ツーリスト。
近畿日本ツーリストの、ツーリストです。
つまり旅行客。

主演は、ジョニー・デップとアンジョリーナ・ジョリー。
そういう事には疎い私でさえ知ってる俳優、女優さん。
しかし私はそれに観終わって気付いたというオチがある。

それでいいのだ!
私は小理屈こねずに映画を作品として楽しみたいのだから。
だからジョニー・デップではなく、ヨーロッパ旅行を楽しんでいる数学教師のフランクだし。
アンジョリーナ・ジョリーは、指名手配犯アレクサンダーの恋人エリーナだし。
ツーリスト

映画の導入はこうです。

警察から監視されているパリ在住のエリーズ。
そこに恋人であり犯罪者のアレキサンダーから手紙が届く。
(そのアレキサンダーはマフィアの金を奪って現在どこかに逃走中。)
そこには、「リヨン(フランス)からイタリアのベネチア行きの電車に乗って、自分(アレキサンダー)と似たような体形の男を見つけ出し、その男を整形したアレキサンダーだと尾行してくるであろう警察に信じ込ませろ。」

そしてエリーズはベネチア行きの列車に乗り込み、ようやくアレキサンダーに似た体形の男を見つけ出す。
その男は数学教師のフランク。
交通事故で妻を亡くし、アメリカからヨーロッパ一人旅の真っ最中だという。
車内には警察の監視の目が光っており、エリーズは警察に対してフランクをアレキサンダーだと匂わせる行動を取って行く。
この渦の中に巻き込まれていく純朴な数学教師フランク。
到着駅のベネチアでは、連絡を受けたイタリア警察がアレキサンダーを逮捕しようと待ち構えていた。

アレキサンダーのフランクを巻き込んだこの動きの狙いは何か?
これから単なるツーリストであるフランクはどうなって行くのか?
エリーズに届く次の指示は何か?
まぁとにかくハラハラドキドキ。
しかも妙に心地よいほどに次々と展開されていくストーリー。
1時間39分、観客を全く飽きさせない心地よいスピード感。
ツーリスト

本当に良い作品でした。
数学者フランクがまた良い人。
警察や犯罪者の駆け引きや策略の中にあって、純朴で一途で清々しい。

アレクサンダーから大金を奪われ、復讐の鬼と化したマフィアのボスが淡々としていてまたそれが怖い。
お時間あったら是非ご覧ください。
私なんぞ、一回観ましたが、全体を知って改めてもう一度観たいとウズウズしております。
良い作品に出会えました。
こういうのが老後の楽しみの一つであります。
よ~しオイラも旅に出るぞう、、と、とりあえず言ってみる火曜日の朝。
ツーリスト

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