日本とガーナ:長坂真護展~後編

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☆月

極寒の北海道。
いや今年は日本全国そういう感じだけれど、ともかくいつもより寒い。
こういうときが狙い目で、お客の出足が鈍いので、実にゆったりと鑑賞できる。

長坂真護展。
一度では飽き足らず、今のところ二度、足を運んだ。
長坂真護展

一回目はざっくりと全体把握。
二度目ともなると、特に好きな作品を俯瞰で味わった後、グリッド捜査をするように(リンカーン・ライム作品参照)堪能できる。
例えばこの作品。
タイトルは「月」
俯瞰では、こう。
長坂真護展、月
寄ってみると、、、
長坂真護展、月
金銀泥やクリスタルガラスで、角度によって見え方が違う。
長坂真護展、月
こんな感じで。
長坂真護展、月

この月はシリーズ化されていて、根本は世界平和。
詳しくは是非、会場にいらしてみてください。
私はとても納得できました。

☆スーパースターズ・プロジェクト

現地で絵画に興味を抱く子供たちにその技術を教え、作品として完成した絵画をこうして販売。
売り上げの1割がその作品の作家に支払われ、残り9割は現地の生活向上のための資金に充てられる。
例えば、ガスマスク購入。例えば現に雇用を生み出す大型リサイクル工場建設資金等々。
職業選択肢が極端に少なかった現地アグボグロブシーに、芸術家などへの道も開くことができるというプロジェクト。

いずれも、将来のスーパースターを夢見て創作活動に励むことができ、実際に生活も自分の力で豊かにできるという素晴らしい活動だと感銘。
今回の会場での展示は以下。
長坂真護展

キャンバスにしっかり仕上がっていて、この絵に地球のあちら側の若者の未来がかかってる味わい。
長坂真護展

長坂真護展

おそらく初めて、作品としての絵を描いて。
長坂真護展

それ外国の誰かに評価を得て、金銭に替わる。
長坂真護展

絵画の技法の基礎は、長坂さんが教えて、あとは本人たちの努力と工夫と心象風景。
自分たちの未来を、良い方向に変えるための絵画。
その着眼点に脱帽するとともに、何らかの祈りも感じられました。

作品価格はほとんどが11万円。
二回目に伺ったときは、スーパースターズのコーナーではこの二作品が売れていました。
なんだか私まで嬉しかったです。
長坂真護展

写真で見るとですね、解像度を落としていることもあって、細かい部分が潰れてしまってますが、実際見ると本当に違います。

感銘受けたし、もう少し先を知りたかったので。
長坂真護さんの著書を一冊購入しました。
今週末に読むつもりです。
長坂真護展

北海道で初開催の長坂真護展は、来月12日まで。(2023.2.12まで)
場所は、札幌三越本館10階催事場にて。
入場無料となっております。
作品も撮影自由となっております。
この機会に是非にとお薦めします。
長坂真護展

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