落語って、良いもんですね

☆第4回さっぽろ落語まつり

昨日は長旅から帰ったばかりで、ちゃっちゃと記事をアップしただけでしたけど、まぁ良かった、さっぽろ落語まつり。
今日はもう少しだけ、詳しく書きますね。

第4回さっぽろ落語まつり。
これはかの三遊亭円楽さんが、噺家の流派の壁を取っ払っちゃって、みんなで落語を盛り上げていこうという活動をされていた事に端を発するんですね。
円楽さんの師匠が5代目円楽さん、そしてその師匠が六代目三遊亭圓生さん。

圓生さんは落語への姿勢の違いから、一門を率いて協会から脱退してますからね。
大騒動になっちゃって、一門は孤立させられて、その後夢半ばまでにも届かずに圓生さんは旅立たれた。
そういう流れの中、円楽さんはお人柄もあったのでしょう、流派の違いを乗り越えて、活動されていたんです。

その一つの形が、このさっぽろ落語まつりとなって、4回目の開催を迎えてると、こういう流れなんです。
さっぽろ落語まつり

☆さっぽろ落語まつり 日程と出演者

日程と出演者は、以下の通りです。
会場は二ヶ所に分かれています。

5月26日金曜日
道新ホール昼の部
タイトル:みんな意外と元気な会
出演者:林家たい平、柳家三三、三遊亭兼好、桂宮治、桂文珍。
道新ホール夜の部
タイトル:85歳を見習う会
出演者:立川志の春、桂宮治、桂文枝、林家木久扇、三遊亭小遊三。

札幌文化芸術劇場昼の部
タイトル:円楽夢の協会統一昼席
出演者:三遊亭萬橘、月亭方正、瀧川鯉昇、立川志の輔。
札幌文化芸術劇場夜の部
タイトル:円楽夢の協会統一夜席
出演者:三遊亭兼好、柳家三三、桂文珍、瀧川鯉昇、春風亭一之輔。

さっぽろ落語まつり

5月27日土曜日
道新ホール昼の部
タイトル:まもなくみんなおじいさん!
出演者:月亭方正、林家たい平、三遊亭萬橘、立川志の春、桂文珍。
道新ホール夜の部
タイトル:江戸っ子一人と田舎者の会
出演者:林家たい平、三遊亭小遊三、三遊亭萬橘、林家木久扇、桃月庵白酒。

札幌文化芸術劇場昼の部
タイトル:憧れの私のところへいらっしゃい!!
出演者:桃月庵白酒、三遊亭小遊三、柳家さん喬、林家木久扇、桂文枝。
札幌文化芸術劇場夜の部
タイトル:仲良く親子兄弟会
出演者:柳家喬太郎、柳家さん喬、桂文珍、桂文枝。
さっぽろ落語まつり

5月28日日曜日
道新ホール昼の部
タイトル:桃の花に集まる男たち
出演者:立川志の春、柳家喬太郎、柳家花緑、蝶花楼桃花、柳家さん喬。
道新ホール夜の部
タイトル:3日間煮込んだカレーの旨さ!
出演者:桂米團治、三遊亭萬橘、桂文珍、月亭方正、林家たい平。

札幌文化芸術劇場昼の部
タイトル:ずっと色男の会
出演者:林家たい平、三遊亭小遊三、柳家権太楼、柳亭小痴楽、桂米團治。
札幌文化芸術劇場夜の部
タイトル:江戸に咲く花の会
出演者:柳亭小痴楽、蝶花楼桃花、柳家権太楼、柳家花緑、柳家喬太郎。
さっぽろ落語まつり

☆円楽夢の協会統一夜席を見て聴いて

私が行ったのは昨日の夕方。
「円楽夢の協会統一夜席」でした。
まずはこのタイトルにも魅かれたんですよね。
さっぽろ落語まつり

会場は満員。
ほぉ、これがさっぽろ落語まつりかと、初鑑賞の私は驚きました。
一つの波が来ているのか。
はたまた今回の出演者に魅かれてこの回だけなのか。
ともかく、満員というのは素晴らしい。
出演者:三遊亭兼好、柳家三三、桂文珍、瀧川鯉昇、春風亭一之輔。

私の場合、三三さんと一之輔さんが出演してるのはここだけなので、円楽夢の協会統一夜席を選びました。
それがちょうど熊本から帰って2時間後開演だったという訳です。

落語というのは、事前にこれこれの演目を遣るという事は決まってないそうなんです。
高座に上がって、または高座の袖から会場の雰囲気を見て決めるというんですね。
だから会場のパンフレットにも出場者と出場順は書かれても、演目の欄は空白なんです。
まぁ場所によっては、演者によっては事前に決まってる場合もあるんでしょうが、このさっぽろ落語まつりではそうらしいですよ。

さて、では昨夜はどんな演目だったかと言うと、こちら。
さっぽろ落語まつり

私の好きな「元犬」に始まって、締めは「らくだ」です。
この「らくだ」は、私が落語にはまった切っ掛けの演目。
ある日たまたま娘とテレビで落語を見てて、正月だったかな、この「らくだ」を見たんです。
もうおかしくて、でもただおかしいだけじゃない、見事なんです。

まさか、一之輔さんの「らくだ」が見られるだなんて、長旅の疲れも一気に吹き飛びました。
会場の反応では、結構な割合のお客さんが、「らくだ」は初見だったようで。
その反応もまた楽しかったです。
導入部から半ばまでは、静かに見入ってる感じ。
それが酒の入るあたりからじわじわじわと盛り上がり、、という、もう会場がその世界にどっぷりと浸かってしまっているんですね。
実に上質の、お見事な話芸でした。
さっぽろ落語まつり

この秋には、談春さんと三三さんの牡丹灯籠なんかもあるみたいですから、行ってみようかと考えてます。

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