「日高晤郎ショー 最後の日」8時台Part4

前回より

●晤郎の一村一品田舎の出来事

晤郎の一村一品田舎の出来事(提供 江崎グリコ
・士幌 大木牧場のチーズ

晤郎さんとゲストの戸川よし乃さんの会話を中心に進行していく。
「よし乃ちゃんマイクをお取り」との晤郎さんの言葉で始まる。
晤郎さんの会話の途中に「はい」と繰り返し返事を入れるよし乃さん。
その途中、えへへと笑った戸川よし乃さん。

そうしたら晤郎さん。
「あの、、余計なとこで笑うんじゃないよ、こっちは体力無いんだから。」
その直後。
「こっちが話を続けている時に、ハイ、、、ハイ、、、ハイと流れを断ち切るような返事を入れるんじゃないよ。
喋り手に余分な力を使わせるんじゃない。
君の足りない所はそこなんだよ。」
と、一瞬怒気を孕んだ口調になった。

肺の病で長年苦しめられた私の経験から言います。
呼吸の苦しい病気をされたことのない方には理解できないかもしれません。
いえ、もっと言うと、健康な方にその時の労力と体力を分かれと言うのが無理な話でしょう。

息を絞り出して話している時に、無頓着に笑いを入れられたり余分な返事で話の流れを寸断するのは、御法度です。
特に駄目です。
息の苦しい話し手にどんなダメージを与えるかの推察が決定的に不足しているのです。
晤郎さんのこの時の苛立ちは、痛いほどに分かります。
但し私に分かるのは、呼吸の苦しい中での会話の辛さだけ、、、。
当然、晤郎さんはそれ以上の苦しさ。
この日だからこそ、余計に厳しくなってしまったのでしょう。

一瞬苛立って語気を強めた後、平静に、穏やかに、笑いを取りながらと、ご機嫌な晤郎ショーの流れに幾度も戻す晤郎さんの凄み。
それを改めて感じた時間でした。
最後の8時台の終わりは、こうして始まったのです。

「日高晤郎ショー 最後の日」8時台Part5に続く

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