日高晤郎さんの残像
☆大通公園にて
ミュンヘンクリスマス市を見てきました。
今年は良い事が沢山あった年なので、こういうお出掛けをする気分。
コロナも一時期よりは落ち着いてきているし、やっと落ち着いて見て回れるかなと思いまして。
久しぶりに訪ねて感じたのですが、規模縮小したのですね、小じんまりとしてました。
そして併設のホワイトイルミネーション。
確か今夜まででしたよね。
12/25終了だったと覚えております。
このまま、STVの方向に歩いてみました。
ススキノ方面に向かう道も綺麗です。
この道、行きも帰りにもあの頃よく使ってました。
LEDが開発されてから、特に青色発光ダイオードで一気に華やかになりましたよね。
電気代も抑えられるし。
そのまま進んで左側。
日高晤郎さんがメモを取りながら集中して勉強されていた喫茶コーナーが見えてきました。
まだ小さかった子供たちを連れて、ふらりと立ち寄ったこの場所。
私達の5つ隣の席の晤郎さんに気づいたのは、入店してすぐ。
子供達も静かにできるようになったので、経験のために連れて行ったので、問題は無かったのですが。
あの時は本当に緊張しました。
私がスタジオ見学に通うようになるずっと前。
まだ毎週の手紙だけで、顔も知られていない時代の話です。
その日小一時間。
晤郎さんはほとんど姿勢を変えられずに、凛として本に向かい合ってらっしゃいました。
私達は、晤郎さんの澄んだ水面のような集中と緊張を少しも壊すことなく、忍ぶ様に店を後にしたものです。
この夜この窓に向かって大通公園からお伝えしました。
「晤郎さん、ジェフリー・ディーヴァー最新作出てますよ、これから読みますから。」と。
今でも晤郎さんがそこに座っていらっしゃるような気がした、大通公園の夜でした。
メリー・クリスマス