☆「日高晤郎ショー 最後の日」最後のチャラの裏側①
☆命燃やして仕上げた明日への贈り物Part3
前日の、「明日への贈り物Part3」での話。
構成・演出・司会と、全精力を傾けた日高晤郎さん。
わずか6日間見てなかった間に、晤郎さんはすっかりやつれてしまっていた。
私はスタジオ常連さんと近い席。
舞台に立つ晤郎さんの、病状が伝わる容姿に私たちは言葉を失った。
「しっかり見届けろよ、これは俺たちの役割だ。」ある常連さんが、私に言った言葉。
その言葉の重さに、思いもよらず涙が流れてしまった。
☆チャラが、特別な存在となった瞬間
その明日への贈り物Part3舞台中。
パク・ジュニョンさんが「チャラ」を歌い始めた時。
立っているのもやっとのはずの晤郎さんが、舞台袖から出てきて、軽快にステップを踏んで見せたのだ。
勿論、体に良いわけはない。
舞台裏では点滴を打っていたと聞いている。
命を知締めると知っていても踏んだステップ。
事情を詳しく知らない会場は盛り上がったけれど、私の周りのスタジオのお馴染みさんは、泣きながら手拍子を打っていた。
どんな思いで晤郎さんが、チャラを踊ったのか。
私達が、どんな思いで手拍子を送ったのか。
この瞬間から、チャラは特別な歌になった。