日高晤郎ショー中継「千秋幸雄のクイズでよいしょ！」後編

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☆禁断の「一般クイズ解答者ｖｓ第一スタジオ観客」

このクイズ。
ただものではない。
中継先の一般解答者が正解すれば、もちろん景品はその方へプレゼント。
しかし仮に、解答者が不正解の場合、景品はスタジオのお客さんで山分けとなる。

このコーナーが始まった途端に、スタジオの空気が一変するのが分かる。
スタジオのお客さんが、解答者の不正解を真剣に願ってる。
もう、こんなハチャメチャなクイズコーナー、日本中どこを探してもありませんって。
もう大好き。

☆鬼と化す日高晤郎さん

そしてなんと出題者の晤郎さんは、口には出さないが、思いっきりスタジオのお客さんの味方。
ヒントなんて一切なし。
出題は通常通り。
「1番から3番、さあ正解はどれでしょう？」と、晤郎さん。
ここまでは普通。
ここからが凄い。
仮に正解が1番だったとする。

解答者パターンA

解答者「う～～んと、じゃあ2番」
2番の「にば」と出た瞬間に、晤郎さん非情の不正解ブザーが鳴り響くブブー！
スタジオ大拍手の大盛り上がり

解答者パターンB

解答者「え～迷うなぁ、どれにしようかなぁ、1番、、２番、、3番」
解答者が迷ってつぶやいていて3番の「さ」と言った瞬間にブブー！
スタジオ大拍手の大盛り上がり
解答者が、まだ答え言ってませんと抗議しても、（たいていの方は笑いながらでしたね）一切受け付けない。
いま3番っておっしゃったんですからと晤郎さん。

解答者パターンC

どうせ色々言っても不正解にされる確率が高いので、きっぱり三分の一の確率に賭けて。
解答者「1番でお願いします！」
晤郎さん「本当に良いんですね、後悔しませんね。」
解答者「はい、後悔しません。なんかちょっと3番かなとも、、」
ブブー！！
3の「さ」で非情のブザー。
解答者「え～、今のは3番かなとも思ったけど1番で行きますって言う、、、」
超盛り上がるスタジオ観客

解答者パターンD

解答者「1番にします」
晤郎さん「変えるなら今の内ですよ。」
解答者「1番です。」
晤郎さん「あなたは良い人だ。言葉遣いで分かる。そんな人には、是非正解してほしい。特別にもう一回チャンスをあげます。答え、本当にそれで行くんですか？」
解答者「1番です。」
ちょっと間をおいて、ピンポンピンポ～ン！
晤郎さん「正解です」棒読み
全く盛り上がらないスタジオからは、ため息も。

解答者パターンE

解答者「2番です」
晤郎さん「変えるなら今の内ですよ。」
解答者「2番ですっ！！」
ブブ～～！！
晤郎さん「わーい引っかかった引っかかった！！」
スタジオ超盛り上がり。

エトセトラ

この時の晤郎さんは鬼だったなぁ。
スタジオのお客さんも鬼だった。
毎回ラジオ聴きながら、涙流して笑ったっけ。
絶対に当てさせたくないクイズコーナーって、死にそうになるくらいに笑えました。
ちなみに私、解答者の方々をこっそり、犠牲者って呼んでました。

☆解答者（犠牲者）の皆さんへの思い

こんなクイズです。
中継先からクイズに出てくれるお客さんも様々。
本気で落ち込む人も居ました。
本気でムッとする方もたま～に居たかな。
とてもニンゲンっぽくて好きでしたね、このコーナー。

でもたいていの人は分かってらっしゃた。
ええ～～と悔しがりながらも、日高晤郎ショー出演を楽しんでらっしゃった記憶があります。
初期の頃のこの空気感。
凄まじい番組だなぁと大笑いしながら、私の中では週を重ねるごとに尊敬に近い感情が生まれたコーナーでもありました。

みどりの日に、懐かしい思い出話でした。