クリスマスの思い出
☆晤郎さんと語ろう
12月24日。
クリスマスイブ。
わいわい騒ぐ時代はもう過ぎて、私は静かに、そしてちょっと背伸びして赤ワイン。
九州の母には既にプレゼントを贈っており、期日と時間指定でつい先ほど無事に届いたみたい。
便利な世の中。
パソコンと送り状番号で、自分の送った贈り物がおおよそ現在どこにあるかが分かる。
母には、今夜20時に開封してねと伝えてある。
贈り物の中身はマグカップ。
故あって、1歳以降の私を知らない母は、もちろん孫の幼いころ知らない。
本当はこのまま違う人生の違う道を互いに歩き続けて人生を終えるはずだった。
晤郎さんはそういう事情を詳しくご存じで、ある時「大切な人に感謝を伝える大事さ」と「一歩踏み出す勇気」を手渡してくださった。
晤郎さんのお陰で私と母は、今こうして程よい距離感をもって交流が出来ている。
そのマグカップには、私と、私の子供たちの幼いころの写真を焼き込んだ。
そしてその横に「佳く笑えた日は良い一日だ」という言葉も印刷した。
勿論、その言葉の由来と、その言葉を私に伝えてくださった晤郎さんの事について書いた手紙を添えて。
20時過ぎに電話がかかって来る。
それまでのんびり赤ワイン。
今からちょうど5年前の今日。
パークホテルで行われたパーティ。
ディナーショー中止の代わりに、晤郎さんが企画して下すったパーティ。
最後の日高晤郎ショーの3ヶ月前のパーティ。
静かに静かに、偲ぶ夜。
メリー・クリスマス