日高晤郎さん大絶賛の映画、公開延期
☆映画007新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」公開延期
東日本大震災九年目の2020年3月11日、このニュースが飛び込んできました。
「007新作ノー・タイム・トゥ・ダイ、公開延期」
理由は、新型コロナウィルスの世界的蔓延(パンデミック)です。
当初の公開予定は、4月10日。
新たな公開日は8ヶ月後の11月20日。
☆日高晤郎さんが大絶賛していたダニエル・クレイグ版のジェームス・ボンド
日高晤郎さんは、1963年の「007 ロシアより愛をこめて」と1964年の「007 ゴールドフィンガー」のテレビ放送版で、主人公のジェームスボンドの吹替を担当。
この吹替はマスター素材が発見されず、007ファンの間でも、「幻の吹き替え版」と言われるほど貴重な物らしい。
日高晤郎ショーの中でも、その時の名乗りの再現「ボンド、、、ジェームス・ボンド」を幾度となくやって下さったものだ。
さて、日高晤郎さんの007に対する思いは熱く、久しく歴代のボンド役ではショーンコネリーのみを絶賛されていた。
しかし近年、ボンド役となったダニエル・クレイグの演ずるジェームス・ボンドが登場すると、ボンドの何たるかをしっかりと内に秘めている正統的なボンド役だと大絶賛。
晤郎さんがそこまでおっしゃるならと、第一作はレンタルDVDだったが鑑賞して、完璧に魅了された私。
下の写真は、そのダニエル・クレイグ出演第一作007「カジノ・ロワイヤル」(2006年)
☆日高晤郎さんの三回忌法要に、007最新作
今回の「ノー・タイム・トゥ・ダイ」。
当初の公開日が、日高晤郎さんの命日からちょうど1週間後の4月10日。
もうこれは、晤郎さんを偲びながら、晤郎さんの三回忌法要の一つだと、封切り初日に行くと準備していたのだ。
いやもう、これは初日に行かなきゃ駄目でしょ、晤郎さんの命日のちょうど1週間後だし、と。
が、、、しかし、新型コロナめ。
公開延期の報を知ったときには、納得する反面、ちょっと焦った。
いや、意味は分からないが、焦った。
下の写真は、クレイグ版007第2作目「慰めの報酬」(2008年)
☆ダニエル・クレイグ版007最後の作品
ダニエル・クレイグが007作品に登場するのは、この「ノー・タイム・トゥ・ダイ」が最後となるらしい。
絶対に晤郎さんもご覧になりたかったろう。
そう思うと、やり場のない切なさが湧き上がってくる。
だから、こう考えることにした。
私の目と耳を通して、天国の晤郎さんに伝わると。
しかも楽しんで観ないと、天国には決して届かぬと思うのだ。
だからだから、私はただ無心に楽しんで観るのだ、11月まで待たねばならんけど。
写真はクレイグ007第3作め「スカイフォール」(2012年)
☆007って、何?
ここまで書き進めてきて今頃ですが、ここで「007」の簡単なご紹介。
イギリスの小説家が1953年に書いたスパイ小説が原作。
主人公は、ジェームス・ボンド。
現存するイギリス諜報機関MI6のエリート諜報員。
ほぼすべてにおいて1流で、女好き。
007の読み方は、ダブルオーセブン。
「00」は、MI6が認めた殺人許可のライセンスを表し、その下の数字は00メンバーの諜報員各自に割り当てられたナンバー。
あと、武器開発担当に「Q」という人物がいる。
昔、子供心に、私はQに憧れたというどうでもよい話はここでは割愛する。
写真はクレイグ版007第4作目「スペクター」(2015年)
☆日高晤郎さんが観たくても観る事ができなかった「ノー・タイム・トゥ・ダイ」
カジノロワイヤルだけは、先述の理由でレンタルDVDだったが、あとは全部映画館で観た。
全て面白かった。
でも今、改めて晤郎さんがいない今、日高晤郎さんが愛したクレイグ版007という思いを頭に置いて、この4作品だけは見返しておこうと思う。
晤郎さんが愛したと気持ちを抱くだけで、見えてくる景色も数倍鮮やかになるのだと思う。
そしてなにより、晤郎さんもこの最新作ご覧になりたかっただろうなという、残された側のなんとも言い様がない未練に似た気持ちがある。
11月に延期になったけれど、その延期を楽しむのが一番。
あ~そうだ、晤郎さんの三回忌には、世界的に新型コロナが大流行して大変だったなと、ずっと後に「ノー・タイム・トゥ・ダイ」のDVDを家族で観ながら笑いながら、思い返すためにも。
皆さんも、是非。
007最新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」
2020年11月20日、公開です。
※ 「ノー・タイム・トゥ・ダイ再延期」ショーン・コネリーさんご逝去の記事へは、ここをクリックされてください。