ススキノラフィラ完全閉店と平成ガメラ第二作
☆ススキノラフィラ跡地には
5月17日に完全閉店したススキノラフィラ。
先日、その後の開発予定が発表されました。
晤郎さんがご存知だった風景が、また一つ変わって行きます。
私達が「生きる」この時代。
それは永遠に続きません。
命が去った後、その命の知る風景は徐々に変化し、いつの日にか完全に形を変えてしまうものです。
しかし、残った命達はそんな思いに駆られながら風景の変化を眺めつつ、去ってしまった命を思う。
寂しいですね。
☆平成ガメラで、巨大草体が生えた場所
ススキノラフィラの前身は、ロビンソン百貨店。
そのロビンソン百貨店は、映画にも登場しています。
私が覚えているのは、ガメラ・レギオン襲来。
札幌でのロケは、1996年の新春だったと記憶しています。
以下、平成ガメラ三部作の第二作、ガメラ・レギオン襲来より。
支笏湖の方に隕石落下。
それ以降、電波障害や停電が相次ぐようになる。
やがて札幌市営地下鉄南北線が何者かの襲撃を受け、怪獣レギオン出現。
並行して、南北線線路に大きな根っこ。
すると、、、
ロビンソン百貨店屋上を破壊しながら、巨大な植物出現。
こんな感じ。
映画では「草体」と呼ばれています。
撮影当時、平成ガメラの金子監督はエキストラたちに「ウルトラQのマンモスフラワーみたいなのが札幌に出現するんです。」と説明されてました。
私はギリギリ、ウルトラQのマンモスフラワーを知っています。
しかし若い子たちは絶対に、マンモスフラワーを知ってるわけないのに、うんうんと頷いていたのは可笑しかった。
ちなみにこれが、マンモスフラワー。
白黒テレビの時代ですもの。
☆ガメラに破壊されたロビンソン百貨店
草体と言うのは大変危険で、レギオンが地上のガラスやシリコンを食べてそれを分解する過程で生成される多量の酸素を使って、草体を育てることが判明。
高濃度酸素で育った草体は、最終的に大爆発を起こして種を宇宙に飛ばして繁殖していくとも解明された。
但し、その時の爆発規模は、簡単に札幌市を壊滅させるほどの威力。
今ならまだ間に合うと、自衛隊が地下鉄構内に爆弾を仕掛けている最中、来たんです、ガメラが!!
草体出現に、ガメラが飛来。
着地したのが狸小路商店街。
そりゃ壊れる。
いきなりガメラのプラズマ火球。
それも、通常のプラズマ火球ではなく、周辺の高酸素を吸収したハイ・プラズマという破壊力120%増しの奴でした。
狸小路方面からススキノにちょっとだけ歩いて、バーン!!!
あはれロビンソン百貨店は、ここで草体もろとも焼かれ砕け散ったのです。
それに怒ったレギオンが出現。
ガメラと壮絶な戦いを繰り広げ、札幌から仙台、仙台から関東平野と戦いの舞台は広がっていくんです。
あれから24年。
ロビンソン百貨店がススキノラフィラとなって、そのラフィラも先月完全閉店。
現在解体工事も始まり、2023年複合ビルとして新しい歴史を刻み始めるという。
少しづつ、晤郎さんの御存知だった札幌が変わっていく。
その事が、少し寂しいと思うのです。
< 日高晤郎さんとガメラ~その1へ続く