哀しみの臭覚検査
☆正しく嗅ぎ分けてますか?
6月25日。
大通公園で、バラフェスタが開かれるとニュースでやってた。
薔薇と言えば、あの形、あの色。
それと香り。
まだCOVID-19が流行る前、花屋で一輪の薔薇を買ったことがあって、その際にお店の人から香りを味わってくださいと言われた事がある。
実はその時、人生初の花屋での買い物だったのだが、あれこれ悩んで結局薔薇と決めた次第。
しかし一言で薔薇と言っても八種類あって、さてどれにしたものかと更に迷っている時にその言葉を掛けられたというわけ。
「どうです、どれも個性的な香りでしょう?」
そう問われて、ほんとだどれもそれぞれちがうかおりですね、とか返事をしたものの3種類ぐらいしか分からなかった。
ずっとその事が気になっていたのだが、遂に先日、暇だったので耳鼻科に行って検査してもらった。
検査と言うのはこうだ。
正体不明のスプレーを鼻の穴にシュッとされる。
それが、六種類の内どの臭いかを嗅ぎ分けられるかというもの。
なんとその中に「薔薇の香り」があった。
いやこれは分からんよと思っていたが、実際には薔薇は分かった。
そしてこれは嗅ぎ分けたくないと思っていたのが、、、来た。
「蒸れた古い靴下の匂い」
誰が検査費払って誰かの足の臭い臭いを真剣に嗅がなければならんのだと内心憤ったが、「2番の古い蒸れた靴下の匂いです」と答えて正解した。
まぁ、誰かの足の匂いではなく、合成されたそれらしき臭いと言うのが正しい表現だけれども。
合成であれども臭いものは臭い。
更にある。
「腐った野菜クズの匂い」
いい加減にしてほしい。
誰が高い検査費払って、、、、正解した。
なんか嬉しいような悔しいような検査だ。
結果私の嗅覚は、どうも軽いアレルギー反応が出ていて、「中等」の識別能力しかないらしい。
中等と言うのは、おおよその香りが分かり、日常生活に支障は無いが、微妙な香りを嗅ぎ分けるには鈍感らしいのだ。
だから今、投薬中。
期間は30日。
鼻の穴に液薬を5滴垂らして横向きに寝て首だけ45度斜め上を向き5分間じっとしていなければならない。
鼻の穴は2つなので、×2で都合10分間。
しかしなんとも哀しい風景だ。
それでも30日後には犬並みに嗅ぎ分けられるようになるのだから、さてこれから右5分左5分寝っ転がろうと思う。
ちなみに耳鼻科での嗅覚検査は3000円だった。
と言うわけで、次回あたり、晤郎さんと薔薇の話でも軽くしようと思う。