国葬の美しい日本語①
☆菅義偉前総理弔辞①
安倍さんの国葬で、友人代表として菅前総理が述べられた弔辞が多くの人の心をとらえました。
どうにも品性の欠けたデモの映像を多く見せつけられていたので、その反動もあるのでしょうが、言葉が美しく誠実でまっすぐでした。
最後の方の引用の歌も、どうにも晤郎さんを失った私達晤郎さんファンの心境とも重なって、、、実は私、涙出ました。
その菅前総理の弔辞をここに転載しておきます。
安倍元首相国葬弔辞:菅義偉前総理
~友人代表弔辞~
七月の八日でした。
信じられない一報を耳にし、とにかく一命をとりとめて欲しい。
あなたにお目にかかりたい、同じ空間で同じ空気を共にしたい。
その一心で現地に向かい、そしてあなたならではの温かな微笑みに、最後の一瞬、接することができました。
あの運命に日から、八十日が経ってしまいました。
あれからも、朝は来て、日は暮れて行きます。
やかましかった蝉は、いつの間にか鳴りを潜め、高い空には秋の雲がたなびくようになりました。
季節は歩みを進めます。
あなたという人がいないのに、時は過ぎる。
無情にも過ぎていくことに、私はいまだに、許せないモノを覚えます。
天はなぜ、よりにもよってこのような悲劇を現実にし、命を失ってはならない人から、命を召し上げてしまったのか。
口惜しくてなりません。
哀しみと怒りを交互に感じながら、今日のこの日を迎えました。
しかし、安倍総理とお呼びしますが、ご覧になれますか。
ここ武道館の周りには、花をささげよう、国葬儀に立ち会おうと、沢山の人たちが集まってくれています。
二十代・三十代の人たちが少なくないようです。
明日を担う若者たちが大勢、あなたを慕い、あなたを見送りに来ています。
総理、あなたは、今日よりも明日の方が良くなる日本を創りたい。若い人たちに希望を持たせたいという強い信念を持ち、毎日毎日国民に語り掛けておられた。
そして、日本よ、日本人よ、世界の真ん中で咲きほこれ。
これがあなたの口癖でした。
次の世代を担う人々が、未来を明るく思い描いて、初めて経済も成長するのだと。
今、あなたを惜しむ若い人たちがこんなにも沢山居るということは、歩みを共にしたものとして、これ以上嬉しい事はありません。
報われた思いであります。
☆菅義偉前総理弔辞②へ続く