3月31日

☆東京のコウタ君

今日で、2022年度が終わります。
新社会人さんたちは、今日までが準備期間で明日から仕事という方が多いですよね。
この春、幾つかのつらいお別れがあったかもしれませんが、大丈夫。
きっとこれから、多くの嬉しい出会いも待っているはずです。
あなたの人生に幸多かれと願っております。
大丈夫です。

さて日高晤郎ショー。
振り返ってみると、5年前の今日は晤郎さんが耳にされた最後の晤郎ショーの日ですね。
前の週の晤郎ショーで、お腹に溜まった水を抜くために2日間の入院をしますと仰っていた晤郎さん。
祈るような気持ちで私もSTVに向かいましたが、そこに晤郎さんはいらっしゃらずに、代役で吉川アナウンサーがブースに座ってました。

この回の放送は、晤郎さんの病室にも流されているという事で、私は9時間、STV第一スタジオ前の廊下で聴いてました。
先週の今日です。
周囲には当然、晤郎さんの健康回復を妄信している方も多かったですが、もともとは病弱だった私です。
命の火が消える音が聞こえます。
哀しかったなぁ。

みほ隊長はじめ周囲のスタッフさんや関係者の皆さんは、本当にお辛かったとお察しします。

そしてこの時、私は噓をつきました。

この日、晤郎さんに会うために、東京からご両親と一緒にSTVにやってきたコウタ君という小学三年の男の子が、廊下の私の隣に座ってました。
「晤郎さん、大丈夫かなぁ。」
「大丈夫だよ、晤郎さんはすぐに元気になるよ」
「晤郎さんに会いたかったなぁ。」
「またSTVに来てね。晤郎さん、きっと喜ぶよ。」
「晤郎さんね、優しい人なの。そこが好きなの。」
「コウタ君凄いね、そこが分かるんだ!」
「うん、晤郎ショー聴いてると、ボク分かるよ!!」
2018年3月31日

目を本当にキラキラさせて。
3月31日。
あれからこの年度の境目になると、その会話を思い出します。
コウタ君、元気かなぁ。
そしてごめんね、あの時、嘘をついて。

明日から新年度。
コウタ君も中学三年生になります。

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