2週間前の日高晤郎ショー25
☆ムービーセレクトピンからキリまで
～時報
イントロが流れる
晤「卒業シーズンだからと、大島ディレクター。
これを選びました。
名作でした。最後にバスに乗って、ダスティン・ホフマン。
茫然として、これで幸せになれるんだろうかという顔が凄かったね。ミセス・ロビンソン、サイモン＆ガーファンクル」
晤「だんだん車が、バスが、ゴトゴトッってこの曲が合ってくるというね。音楽的にも素晴らしかったけれども、やっぱりダスティン・ホフマンは、世代変わったな、そんな気にさせましたね。
ハリウッドがこうやって変えて行くんだ、変わって行くんだ。
そりゃあの、そいう意味ではスティーブマックイーンとかそういうふうに感じましたよ。
あ、二枚目は変わって行くんだ。
ダスティン・ホフマンはそういう意味で、笑いもちゃんと取れるけど、センスが非常にいい、質の高いものをね。
それから比べると、今はどうしたのって。
アル・パチーノだってそうですよ。
アル・パチーノはダスティン・ホフマンが先駆けて行ってくれたというところもあったと思うけど。
まぁ、売れてしまうとおかしくなったね。
ん～。
まぁ映画って凄いです。
こういうふうに時代を振り返えさせるから。
て、ことで、ムービーセレクト。」
・ナインイレブン
晤「9.11です。ビルへ突っ込みましたっていう。
これ、特撮ありません。
中のエレベータに乗った数人が9.11のテロを喰らい、そのまんま動かなくなって、外の事情が分からないという映画。
これ、主役がチャーリー・シーンなんですよ。
問題起こしたバカヤロウの復帰のための映画なのかな。
エレベーター内だけですから、そのセットを作っておかなければならない。それをあらゆる角度から。
日本では、「どんでん」って言い方するんですよ。
は～い新吾ちゃんこっちへ歩いてきて～、は～いどんでん行きま～す、分かります？カメラの方向変えるんです。
という事は、歩いてくる私をアップで撮って、今後はカメラを切り替えて歩き去る私の背中を撮るんですね。
こんなのカメラ二台で撮ればいいんだけど、昔はそんな贅沢はできない。だからカメラ一台でセットを全部組み替えるんです。こんなんで昔の撮影は大変だったんです。
まぁ今はテレビ的になっちゃったから。
だいたい現場の近くに監督いないんですよ。
モニター見ながら別室に居る。
要は、生身の芝居を見ないで映像の中だけを見てる。だから見てごらんなさいな、映画スターは生まれないでしょう。これじゃだめですよ。
息詰めて現場で見ている監督は、はいスタート！、、、ク～～ッ！！こんな声出すんですよ。
三隅研次って監督がそうでした。
ところが芝居が悪いと、はいカット。はい、いい。
はい、いいって言われると、これしかできないって言われ方なんです。
三年目で三隈監督から、ク～～ッ！！って言われた。
その時、相手が若手でも何でもオッサンって言う方だった、雷蔵先生にも言うんだから、オッサンって。
だからオッサンって言われたときからこっちを俳優として認めてくれたのよ。それが、、。
ク～～ッ！！、、オッサン、やっと俳優らしゅうなったな。
その時は涙がでそうなぐらい嬉しかったな。
そう言う世界で育ちました。
ナインイレブンは、残念ながら映画俳優はほとんどいませんね。ウーピーゴールドバーグは、私うまいでしょが顔に出てる嫌な女。お前、上手かぁねぇよ。」
・ギフト 僕が君に残せるもの
晤「入院して、二回手術を受けて退院して。
違う方向から見て頂こうと、人を介して新しい病院で。
いわゆる、病気で何々という、そういう意味は無かったんですよ。
角度を変えたらどうなるのかな、、一般的にはセカンドオピニオンって言いますが。
心はもう、脆くも崩れそうですね。
9.11のビルみたいなもんですよ。
あんな崩れ方をするとは思ってなかったでしょう？
安心してください、僕はああはならないから。
だけど、グッとこらえている時に、大島ディレクターが入れてくれたのが、難病のためにアメフトのスターが、どんどんこれが出来なくなっていって余命何年となった時に、子供に遺すためのビデオをずっと撮るんです。
ギフト 僕がきみに残せるもの
元気な時から、言葉がしゃべれなくなった時に俺は残せるもんがあるのか。
実際に、音声って黙ってても今はやれるぐらいになっているんですね。
で、思ったよりこの人は生きてるもんだから、やれたんだけど。
これをいきなり枕元へ持って来る大島（当時のディレクター）の神経が凄いです。
これは長男を大事に育てて、今は大学受験でしょ。
これが上手く行ってね、おめでとう、で一言言いたいんだ、僕は本当の父さんじゃないんだよみたいな（スタジオ笑）くらいのショックでしたね。
どうしてやろうかと思いました。
111分息苦しいほどのリアルですよ。
う～～ん、こういうのは苦しいなぁ。
こういう時ｈアホなサメの映画が良いんだよ、頭が4つある訳の分かんないさ。
ただこのギフトは、、、く～～、きつかったな。
く～～きつかったな、と言うのは分かります？
き～～つかったなと言いたかったんだけど、「く」になっちゃったんだよ。
この稼業やっててよく間違うのよ。
え、、、今の分かった？
・アナベル
晤「最後はホラー。
アナベル 死霊人形の誕生。
好きだねこういうの、アメリカは。
要するに、人形が祟る訳さ。
一番怖かったのは、正気でこんな映画作ってる神経が怖かった。
12年前事故で幼い娘を亡くすんですよ。
そのおとっつあん、人形師なの。
そんでもってそこに二人が暮らしているんだけどそこに、孤児院からバスに乗って助けてくださいと人が来る。
この夫婦は受け入れるんだね。
で、妻は寝たきり。
亭主は人形師の仕事もやめて、哀しみに打ちひしがれているだけ。
そこに孤児院の女の子が入っていくんだけど、変なんだよ。
で、致命的な欠陥があるんだよ。
人形が、最初から可愛くない。誰が見ても怖い人形（スタジオ忍び笑い）
最初から怖い人形だから、途中怖がる隙が無い。アホやん。
私に言わせれば、なんで人形がこの子たちを呪うのよバ～～カ！！
あのね、日本のこういう話はね、必ず恨みつらみがあるんですよ。
これは（アナベルは）もう構成がスカみたい。
アホが作ってアホが演じてアホが終わった後にアホが観に行くという映画。（スタジオ笑）」
晤「ムービーセレクトピンからキリまで。ビッグベン本店で借りるもん無いじゃん。（スタジオ笑）
何か借りて、何か適当に見ておいてください。」
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