晤郎さんの人生格闘技は、ボクシングでした。
☆ボクサー日高晤郎のファイトスタイル考
常々晤郎さんは、日高晤郎ショーはボクシングなんですと仰っていた。
9時間のスタミナ配分。
駆け引き。
純粋な真剣勝負。
己を究極まで研ぎ澄ませて放つ決定打。
ストイックで、孤高で、ルールに厳格で、それでいて観客が存在する格闘技。
ボクシングの各ラウンドが、晤郎ショーでは各1時間に当たるのだろう。
☆負けたら、終わり
負けたらそこで終わりという厳しい世界は、観客のこちら側まで伝わっていた。
だから晤郎さんには、負けることは許されなかった。
晤郎さんご自身が自らに課せた、それは美学でもあった。
☆ボクシングとプロレス
晤郎さんにとっては、その対極に在るものがプロレスだったのかもしれない。
興行。
見世物。
ショー。
晤郎さんは番組中、プロレスをそう表現されることも多々あった。
また、ジャイアント馬場が生理的に好きになれないとも。
ボクシングとプロレス。
哲学さえ相容れない世界なのかもしれない。
「私の人生格闘技は、プロフェッショナル・レスリング」に続く