勝先生のオールナイトニッポン

☆山下達郎さんの話

一昨日(2022年6月21日火曜日)のニッポン放送「山下達郎のオールナイトニッポンGOLD」のなかで山下さんは、こう仰ったそうだ。
(大まかにまとめて書いております。おおよそこんな感じとお受け取り下さい。)

☆☆☆☆☆

「オールナイトニッポンのゲストで出て頂いた中で一番強烈に記憶に残っているのが勝新太郎さんですね。
1980年の日本テレビ系で警視Kと言うドラマが有ったんですが、これは勝新太郎さんが監督でしかも主演されていたドラマなんです。
このドラマで音楽を担当したのが僕(山下達郎さん)だったんです。
それである日、勝新太郎さんがオールナイトニッポンを担当されるという事で呼ばれて行ったんです。
行ったら狭いブースの壁に銀座の綺麗処がずらり。
勝新さんはお酒を召し上がりながら放送をやってるんですけど。

しばらく話をして、スタジオの片隅にコンガが置いてあって「山下君、そのコンガを叩け。俺は机でいいや。俺がなんかやるから、お前は応えろ。」って。
ずっとお互い叩いてセッションをやってた。真夜中の2時ですよ。

それで「ああ、今日は楽しかった。じゃあこれからメシを食いに行こう」って、夜中の3時に金色のロールスロイスでご飯を食べに連れていかれるんですよ。まぁ3時過ぎても開けてくれるお店があるんですよ、勝先生でしたらね。

で、そこでもう朝まで飲んで食って、今日は楽しかったって。
あれは凄かったですね。
やっぱりあの当時の日本の芸能界と言いましょうか、映画界の凄さを思い知らされて。

オールナイトニッポンと言えば、あの勝さんのゲストと言うのが一番強烈でありました。」

☆補足説明

オールナイトニッポン 
1967年から現在も続ているラジオの深夜番組。
そして確か北海道から沖縄まで聴取可能なはず。

コンガ
キューバ製の打楽器。
太鼓みたいなもの。
コンガ

☆勝先生

小さい事ですが、放送中に山下さんが「勝先生」と仰ったことがなんか嬉しかった。
だって晤郎さんファンなら、晤郎さんが私達に勝新太郎さんの事を先生付けで呼んでほしかったと知っているから。

豪快で繊細。
そんな勝先生の本質を正しく捉えてらっしゃる山下達郎さんはやはり、感性の鋭い方なんですね。

それにしても面白い話でした。
真夜中のラジオ番組でミュージシャンに、そこに有ったコンガを叩かせて自分は机叩いてセッションだなんて。
そしてその後、豪快に朝まで食べて飲んで。
まるでその風景が見えるようなお話でした。

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