濃度が違う昭和の作品群
☆大人が子供に父性を堂々と伝えていた時代
なんででしょうね?
共通するのは、いまから50年ほど前の話。
日高晤郎さんは、映画界への思いと作品群のクオリティの高さを語ってらっしゃいましたが、それは当時の子供番組にも言えることで。
庵野監督が近年送り出してる作品群で、私が心打たれたのは以下。
シン・ゴジラ
シン・ウルトラマン
シン・仮面ライダー
こちらは、当時の子供が当時の子供に対して真剣に「あの頃はこうだったよね」というメッセージも含めた作品群で、私達昭和中期にコドモ時代を過ごした者たちにとっては、「そうそうそうそうそうだった!」となるわけです。
☆キャプテン・ハーロック(TV版)
松本零士氏作のキャプテンハーロックは、原作の漫画版、映画版、友情出演といろいろありますが、個人的にはこれ一択。
テレビ版!
今年は、テレビ版放送から45年という事で、テレビ版のブルーレイセットが9月に発売されます。
それを記念して、現在東映チャンネルで順次無料公開中。
何がすごいかって、この作品もやはり制作陣が、当時の子供たちに強いメッセージ性を込めて仕上げたシリーズだという事です。
「人はこうあるべき」
「生きるとはこういう事」
「人生において大事なものは何か?」
こういうことを、全体を通して問うている、伝えている。
子供番組だと思ってなめてはいけません。
かなりの高確率で泣いてます私。
この作品の大きな特徴は、父性ですね。
あの時代に有って、今はほぼ見かけなくなったもの。
父性。
場合によっては厳しく突き放しながら、子供の社会性や社交性、人生の規範を育てながら護る性質のこと。
これがね、ほぼ無いんです、今の社会には。
みんなが、包み込むだけの母性に傾いちゃってる。
何も父性は男だけの物じゃなくて、女性の中にもあるんです。
同じく母性もそう。
だけど今は、男にも女にも、あ、今は男と女だけじゃいけないのか、、、まぁ人の全体として母性側に大きく傾いてる。
子供を包み込むだけで育てようとしているから、不幸にも軸が持てないで大きくなる子供も多いです。
ところがね、45年前までは確実にあったんですね、父性で育てようという人たちも。
それをアニメに込めた制作陣の思いが、今、私の胸を打っています。
録画機などなかった時代の作品で、内容を忘れていることが多いので、初見として楽しめていますハーロック。
現在30話まで無料公開してますが、もう既に先頭の1~15話は視聴不可になっていますので、逃した方は残念でした。
あ、そうそう。
この作品の中には、しっかりと母性も描かれてます、正確に言うと、「正しい母性」ですね、それが描いてある。
「正しい父性」と「正しい母性」の二つがバランスよく働きかけて、未来は育つというメッセージの軸がしっかりしてる。
昭和はやはり凄かった。
後半になってだんだん崩れ始めたけれど、昭和はやはり凄かった。
たぶんね、私買います。
は~い。
その分、頑張って働きま~~す。