ギタリスト谷本光さんライブレポート②

< ギタリスト谷本光さんライブレポート①より続く

チューニング(調律)が終わり、定刻になりライブ開始。

しかしチューニングといっても、凄かった。

ギターというのは刻々変化するもので、完璧なチューニングというのは不可能と仰る谷本さんに衝撃を受けました。

完璧なチューニングは不可能と分かっていながら、完璧に近づけるのが谷本さんのチューニングということで。
なんでも中国公演では、チューニングに7時間かかったエピソードも披露してくださいました。

谷本光 札幌ライブ2026
演奏自体はもう、毎回ですが圧倒されます。
谷本光 札幌ライブ2026
しかしゼロ距離のライブは、また味わいが違いました。
今回のライブでは、ギターの弦が途中で切れたり、アンプ(増幅器)が不調だったり電源が急に落ちたり。
谷本光 札幌ライブ2026
ちなみにご覧ください。
谷本さんの足元にあるアンプと私の爪先のこの距離。
谷本光 札幌ライブ2026
そして演奏中のそういったトラブルを、平気な表情でサササッと修正してライブを続ける谷本さんの、なんというか、タフさ。
谷本光 札幌ライブ2026

そしてゼロ距離ライブという脅威の環境は、普段ではあり得ない進行を生みます。
弦が切れて張り替え作業する谷本さんとの会話が可能。
「ライブ中に弦が切れるというのは、よくある事なのですか?」という私の問いに。
「そんなに無いですが、、、」と答える張り替え作業をやりつつの谷本さんの回答に驚きました。

「海外のライブ途中で切れて、そこには道具が無いので、近くにあった枝を研いでピン抜き(専用器具)代わりにして弦を外しました。」とか。
「私の場合、弦はペンチやニッパーを使わず、素手で張って、素手で余った弦を切るんですよね。」とか。
谷本光 札幌ライブ2026

ライブ中のアンプの不調も、原因を一瞬で見抜き、臨機応変に修繕しながら演奏を続ける姿勢にも、驚かされつつ胸を打たれました。
海外での過酷な環境に揉まれながら、こういった真摯な演奏が醸成されていったのでしょう。
谷本光 札幌ライブ2026
第一、聴く側はほとんどが素人ですから、完璧にかなり近いチューニングではなくても分かるはずも無いのですが、演奏家としての谷本さんご自身がそういうチューニングをしておかないと満足できない。
なんという演奏に対しての心構えなのでしょう。
当たり前と言えば、そうかもしれませんが、実際にその現場を見てみると全く受ける印象も衝撃も違います。
心から。
今の谷本光さんを日高晤郎さんに感じて頂きたかったと思います。
谷本光さんと日高晤郎さん2004年新春ホール公開
その他、色んな話もライブ中に伺えましたが、今回の記事では長くなりますので割愛します。
ただ、これらの話は全て私の宝物に変わりました。

2004年の日高晤郎ショーホール公開で初めて谷本さんの演奏に触れて、そこから昨年の木村善幸さんとの公演で再びお会いできて。
谷本光 札幌ライブ2026

それまでの間、とにかくソロ演奏という道をひたすらに進み、全て一人で築き上げてきた独自の世界観と演奏法。
だから、どんなトラブルが起こっても、平然と一人で解決して、ライブをやり遂げられる。
これが、晤郎さんが大絶賛されていたアーティストの現在です。
谷本光 札幌ライブ2026

このライブの翌日は、月形町でのライブ。
そしてその後は、今週土曜までは道内と仰っていたかな?
その後は確か、タイに飛んでの活動だと仰っておりました。
なかなか日本でのライブは行われませんが、皆さま、心にお留め置きください。
谷本光ライブ、お薦めです。
とにかく、凄いです。
谷本光 札幌ライブ2026

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