仁和寺の、お坊様

☆木村善幸コンサート「祈り」in札幌

天皇によって創建されたお寺、仁和寺。
その仁和寺から、木村善幸さんのコンサートのために四名の僧侶が初来道。

声明、そして般若心経とコンサート内で私達に届けて下すった。

世界遺産のお寺の僧侶によるそれらは、実に美しく繊細で豪胆。
その声に触れながら、ふと晤郎さんのお顔が蘇る。
岩本芳修さんのお顔も重なり、胸の奥から熱くなる。

ふと、お坊様の合掌が目に留まった。

向かって一番左のお坊様と三番目と四番目のお坊様の合掌は、右手と左手の指を交互に組み合わせるもの。
そして二番目のお坊様だけが通常の合掌、、、だと思っていたら、違った。
合掌から、手の基節(手首の上の関節、げんこつで殴るとき一番痛い部分)を左右に拡げ、最後は両手の指を離す。
これはまるで、芽から茎が伸び、つぼみが膨らみ、花が開くような。

空海上人の啓いた真言密教のお寺であるから、きっとそこにも意味がある。

コンサート終了後に、マネージャーの遠藤さんに尋ねたら、僧侶の皆様に直接訊いてくだすった。

指交互の合掌が、金剛合掌。
仏へのより強い帰依を表すという合掌との事。帰命合掌と言う言い方も有るらしい。
この金剛合掌は、真言宗だけが行う独特の合掌という資料があった。

花が開くように変化する合掌は、蓮華合掌。
仏の教えを受け、今それを開花させようという形らしい。
木村善幸コンサート「祈り」in札幌

☆真言宗の十二合掌

空海上人が唐から持ち帰った密教では、合掌を12の形に分類している。
その中の二つが上記。

しかしコンサート中、蓮華合掌と言われたお坊様の合掌は、蕾から開花初期、そして開花へと変化したように見えた。
素人の気のせいかもしれないが、変化したと思う。
そこでもう少し調べたらその

十二合掌の中にこういうのがあった。
初割蓮華合掌。
「しょかつれんがっしょう」と読む。
蓮華の先はじめを表す合掌らしい。

意味は何だろうと調べてみたが、脇道にそれだした。
初割蓮華とは、聖観音(しょうかんのん)を表すという。
聖観音とは、地獄道に惑う人々を救う観音。
何だか色々と奥深い。

私は前々からこの観音には興味があった。
音を観るだなんて。
まるで木村善幸さんの世界ではないかと思うのだ。
三十三に姿を変えて。
分かる人には分かるフレーズ。
木村善幸コンサート「祈り」in札幌

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