言葉狩り
☆コンプライアンスという横文字
コンプラなんていったりしますね、昭和半ばより前のちょっとのんびりした世代の方なんか、今夜天ぷらでも、なんて言葉の符牒か?って思っちゃう。
コンプライアンス。
法令順守とか、会社として社会ルールを守って活動していく姿勢、なんて意味の言葉なんですね。
このコンプラが、どうも色々幅を利かせてきてますね、良い事なんですけどね、良い事ばかりではないなと私なんか感じています。
今朝のニュースで知ったのですが。
明石家さんまさんが、コンプラについてこうおっしゃっていました。
さんまさんのラジオに聴取者(リスナー)からこんな質問が寄せられたと。
「最近、ラジオのアシスタント等にキツいことを言わなくなったのは、コンプラ対策では?」
それに対して、さんまさんはこう答えたそうです。
「タレントが全部今その方向で来てるし、ディレクターもキツいこと言うてもカットするしというのが、このご時世。」と言い、さらにこう続けたとあります。
「やっぱりわれわれ世代はついていけないんです、今のコンプライアンス世代の言葉のチョイスに対して。
それは言われてるような感じです。
申し訳ない。
キツいこと言ってもカットされてます。
昔ならOKだったりしてても。頑張ってる方やと思うねんけど、困ったもんやね、、、」
そういえば、だなんて思いません?
あの頃、、、。
☆日高晤郎ショーに押し寄せ始めたコンプラの波
晩年の話ではないです。
もっと以前の晤郎ショーの話。
番組アシスタントと一般公募としていた頃。
一番最後の東李苑さんを別格とすると、確か早川舞子さんまで。
ここが一般公募。(初代から三代目までは私の知らない時代ですが、、そこはどうなんでしょう??)
※歴代アシスタント参照
一般公募の時代は、晤郎さんはアシスタントにビシッと、違う部分に対しては「それは違う!」と放送内でしっかり叱っていました。
そして番組卒業の時は、とても愛情にあふれた見送り方をしてらっしゃいましたよね。
そんな、愛情ある𠮟責も魅力でありました。
しかし明らかに風向きが変わってきたのは、STVが人選を始めてから。
とついさんから。
既にこういう世界で活躍されていたとついさんにも当然プライドがあります。
晤郎ショー放送中に晤郎さんから叱責を受けると混乱するし、落ち込みも反発も素人の比ではないというのは想像に難くない。
つまり愛情からの叱責が、素人公募から上がってきた方より沁み込みが遅くなる。
そうなると、晤郎さんの負担が違う意味で増える。
こうなると、聞いているお客さん(リスナー)の一部からは、叱ってばかりで良くないという意見も上がりやすくなる。
その次の石川さんの時には、スマホを使ったSNSも一気に拡がってきましたから、晤郎ショーってコンプラ的にどうなの?とか、ハラスメントじゃないのかという意見が出てきて、スポンサーも応援しづらくなる。
実際、スポンサーさんの多くが離れていきましたよね、この時期に。
あ、こういう話、そんなにしてないですよねこれまで私。
ただぼ~~っとラジオ聴いて、ただ晤郎さんに近づきたくてやがてスタジオ見学に通い出したんじゃないですから。
スタジオ通わなくても、晤郎さん好きという気持ちに微塵の陰りも生じません。
ただこういう言葉狩りの風潮が高まって、晤郎さんはどう戦うのか、周囲はどう守ってくれるのかまたは排斥するのか、この皮膚で感じ取りたかったからです。
だから、今回さんまさんの言葉が身に沁みました。
言葉の世界に生きる芸人さんにとって、受難の時代です。
今後は、毒にも薬にもならない芸がもてはやされて、日本人は精神的に去勢されていくのでしょう。
軽めの毒で耐性を得てないと本物の毒に触れた時に一発で終わるのにだなんて、日曜の朝に思っています。
さ~て今日も、私は毒のある本を読みまするんるんってなもんで。