私の「外郎売」に、出会うための旅Part1
< 拙者、親方と申すは、から続く
☆現代に息づく外郎売の世界
話は戻って、関東旅。
2018年1月下旬から2月初めにかけての旅。
まず行ったのは、小田原市の株式会社ういろう。
小田原城の近くに在って、その外観からも歴史を感じさせてくれます。
口上外郎売に在ります通りの外観
「八方が八つ棟、表が三つ棟玉堂作り、破風には菊に桐の薹の御紋」
嗚呼これがそうなんだと、しばらく見とれておりました。
☆お客さん続々と
ワクワクしながら、入店。
そこかしこに歴史を感じさせる風情。
しかしここは現在も営業を続ける歴(れっき)とした薬屋。
薬を求めるお客さんが、引きも切らずの状態。
信頼厚い薬屋さんなんですね、今でも。
あれこれ見ながら、結局二時間くらいは居ました。
☆本家本元に在った資料
店内には、自由に持ち帰りできる粋な資料も有りました。
何だと思います?
それは、拡げると縦25cm横64cm(おおよそですよ)。
それが畳んであって、縦30cm横8cm。
私感動しました。
これに、外郎売台詞の全文が記してあるんです。
晤郎さんの外郎売とは一部文面が違いますが、それがまた私を深みに誘って誘って。
いつかこの事も記しますね。
外郎売、深いです、ほんと。
そして当然、これを買わなきゃ。
透頂香。
つまり、ういろう。
薬という事で、症状を伝え、2箱買いました。
旅先という事で、消化促進。
それとblogを打ってると目が疲れて下手したら頭痛もするときがあるので、それも。
薬のういろうは、症状を薬剤師さんに伝えて、その症状が薬に合う場合のみ販売されるのです。
そして現地に行かなきゃ駄目。
通信販売は一切やってないのです。
なんか、そういうのって良いですよね。
晤郎さんご存命の時に、色んな思いで訪ねた小田原市のういろう。
晤郎さん、やっぱり今でも思うんですよ。
治って頂きたかったって。
心底、思うんですよ。
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