日高晤郎ショー 東日本大震災報道Vスタジオ・9:37
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☆3.12AM9:37
【千秋アナウンサー】
東北地方太平洋沖地震の影響で、自動停止した、福島県の東京電力福島第一原子力発電所について、経済産業省原子力安全保安院は今日、原子炉の格納容器の蒸気を外部に放出するよう、東京電力に命令しました。
また冷却機能を失った東京電力福島第二原子力発電所についても、法に基づく原子力緊急事態宣言に追加するよう、菅総理大臣に上申します。
住民への避難指示の範囲は、福島第一原発の周囲10km以内に拡げられました。
福島第一原発では、正門近くの放射線量の値が通常の8倍以上に上昇し、1号機の中央制御室では、通常のおよそ1000倍に上昇したという事です。
今回の地震で放射性物質が外に漏れたことが確認されたのは、初めてです。
このため保安院は、原子炉の格納容器の中で気圧が高まり、容器が破損するのを防ぐため、1号機と2号機について、弁を開けて蒸気を外部に逃がすよう、東京電力に命令しました。
また、福島第二原発の1号機・2号機と4号機で、今日午前、非常時に炉心を冷やすための水源となるプールの水が100℃を越えて、冷却機能を失ったため、原子力緊急事態宣言に追加するよう菅総理に上申します。
続いて、速報です。
千葉県の市原市消防局によりますと、コスモ石油千葉製油所の火災は、火の勢いが治まりましたが、鎮火のめどは立っていません。
コスモ石油千葉製油所のえ~火災は、火の勢いが治まりましたが、鎮火のめどは立っておりません。
速報でした。
そして交通機関がストップして、足止めを食った人が多く出た東京の様子です。
10000人以上が、足止めを食った羽田空港では、配られた毛布にくるまり、ターミナルロビーの床で寝る人であふれかえりました。
札幌市の会社員38歳は、「到着後、モノレールに乗ろうと財布を出したら、グラッと。まさか泊まる羽目になるとは。寝不足の為、目が赤く。実家は岩手。情報が無い。」と表情を曇らせていました。
修学旅行で、沖縄から到着した新潟県の中学二年の生徒およそ120人は、制服のまま雑魚寝。
引率する教頭は、新幹線かバスかどうやって新潟に戻るか目途が立たないと、険しい表情をしていました。
およそ5000人が身を寄せた都庁のホールは、仮眠を取る人で足の踏み場もないほどで、鉄道の運転再開を知らせる放送の度に、数は減りましたが、JRの復旧が遅れたため多くの人が明け方まで、都庁内で過ごしました。
観光に来たという茨城県の夫婦は、「寝る場所がなく、階段に腰を下ろした。夫は未明に毛布とカンパン、水が配られて助かった。余震で揺れて怖かったが、無事に帰られたら充分。」
友人と卒業旅行中の津市の大学4年生の女性22歳は、「まさか避難者になるなんて。とにかく早く帰りたい。」と話していました。
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