紫草

☆小樽での紺屋高尾から

このホームページ扉にも使用しているのが、あの小樽での語り芸の折に配布されたオリジナル手ぬぐい。
思い出深い一品です。

あの日初めて、まだ小学生だった娘を誘って、親子で紺屋高尾に触れたのでした。
私たち親子にとっても、記念の品という訳です。
親子でそれぞれに入場したので、それぞれ一枚という訳ではなくて、一家族に一枚という決まり。
一枚きりの、あの日の思い出。
なので今でも一度も使うことなく大切に保存しています。

このブログの基本カラーが、その時の手ぬぐいの色から取ったというのは、以下の記事の通り。
このblogの基本カラーの真実
小樽での独り語り「紺屋高尾」で配布された記念手ぬぐい
そんなこんなで、こうやってほぼ毎日ブログを綴っていると、潜在意識に徐々に刷り込まれて行ったんでしょうね。
「染色」が気になりだしたんです。

☆紫草

紫草と書いて「ムラサキ」と読みます。
国内に自生している植物です。
ですが現在は絶滅危惧種に指定。

まだ調べてる最中ですが、京紫に対して、江戸紫という言葉があるんですね。
武蔵野あたりにたくさん自生していた紫草の根を用いて出した色。
紺屋高尾の藍染とはまた違う、紫根染というものです。

絶滅危惧種と書きました。
近年では中国産の紫草大量輸入で交雑が進み、純国産の紫草はその数を激減させているらしい。

晤郎さんはきっと、純国産の紫根染めを愛してらっしゃったと思うんですよね、いえ、ここは類推ですけど。
そして私はこうして日高晤郎さんを偲びつつ、晤郎さんの世界をどこかでまだ旅しているんでしょうね。

私のこのホームページの基本色「紫」
その原点の植物「純国産紫草」
いつかこの目で見てみたいというのが私の夢の一つ。
紫草

あ、それと皆様に。
もし一般に販売されている紫草がありましても、ほとんどが交雑種であるそうです。
先日、その専門機関の方にお話を伺いました。

交雑種を栽培すると、どこかにまだ自生している日本国産の紫草に混ざり、やがて国産紫草は滅びてしまいます。
趣味で紫根染をされる方は、充分にその辺の管理をやってください、どうかお願いいたしますとの事でした。

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