六代目圓生コレクション

☆寄席育ち

参った。
すっかり魅了されている。

先日購入した「寄席育ち」
圓生師匠の独特の語り口そのままで綴られた一冊。
六代目三遊亭圓生 寄席育ち
生い立ちから芸談まで、読みやすく平易な表現で書かれているが、その深さに圧倒されている。
日高晤郎さんの芸が今でも好きだから、私は日高晤郎さんだけを見つめていればいいという考えは間違いだと気づいた。
それであれこれ拡げていく過程で、今更ながらに触れてみた六代目三遊亭圓生さんの落語。
驚いた。
面白くて品があって奥行きが凄まじい。
私は落語を、舐めていた。
名人と言われる由縁が、この本を通して直線で伝わってきた。

☆六代目圓生コレクションあと三冊だから

晤郎さんファンには、折あらば是非読んでいただきたい「六代目圓生コレクション」は全四冊。

もう矢も楯もたまらず昨日、再び紀伊国屋書店で「明治の寄席芸人」と「寄席楽屋帳」を購入。

明治の寄席芸人
岩波現代文庫から出て1460円+税

寄席楽屋帳
同じく岩波現代文庫から出て1520円+税
明治の寄席芸人 寄席楽屋帳

圓生さんが語る芸の形がすんなり私に入って来るのは、日高晤郎さんの芸に先に触れていたからだと思う。

晤郎さんの世界をもっともっと知るために、圓生さんの世界にも足を踏み入れようと決めた2021年の終わり。

最後に、本に有った圓生さんの言葉を一つ。

☆芸ってものは

若い時分に、あの人とたいして違わねぇと思ったのは、星を見上げているような按配で、肉眼で見ると僅かな違いのように見えるけれども、本当に天文学から行きゃあ何万光年、何億光年と離れている。

芸ってものは、そういうもんじゃないかと思います。

六代目 三遊亭圓生

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