カメラの話
☆一眼レフ雑感
動画撮影は私個人どうでもよくって、やはり時間と空間を切り取る写真が良い。
私が本格的にカメラを使いだしたのは1982年6月あたりだったと思う。
ひょんなことから海外に行く派目になり、どうせなら記録に残そうと買ったのが、キャノンのコンパクトカメラ。
え、、、待てよ、もう40年前の話か!!!💦
まだ少なかったお給金からひねり出して。
まだフィルムカメラの時代ですよ。(40年前ですよ💦)
1シャッター幾らで換算できる奴。
そしてカメラ屋で現像するまで写ってるかどうかが分からないという。
あの時代は、、今思うと少々不便ではあったけれど、シャッターを切るときの決断と決心が好きだったな。
そして切った時点では、どんな時間と空間を切り取ったのかが明確には分からないというもどかしさ。
だからきっとあの時代を知る誰もが、心は今よりずっと豊かだった気がするな。
いや多分、豊かだった。
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初めて第一スタジオに一眼レフを持ち込んだのは、娘と一緒に行ったとき。
もうこの時にはデジタル一眼レフ。
メーカーはニコン。
そりゃ大きくて邪魔にはなるけれども、娘がスタジオに誘ってくれるだなんて親としてはもう最高。
その10時間ぐらいをキッチリ切り取りたいって思いでの持参だった。
それで、娘が私から借りて晤郎さんにレンズ向けた時、晤郎さん誉めて下すった。
「それ、お父さんのカメラ?じゃ、撮ってみて」と笑顔。
そして。
「あ、そのシャッター音、好きだな。カメラによって違うんですよシャッター音。大事なんですよね、そういう感覚って。」
そうも仰ってた。
更にその後晤郎さんが娘の傍にいらして、撮ってって仰って。
あの時の一葉は今でも時々見返してるけれど、お見せするのはまた別の機会に。
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それで、ですね。
今日の話の最後は極めて私的な事。
私の御師匠さんから呼ばれてご自宅へ伺った。
そうしたらなんとカメラを下さるという。
几帳面で職人気質で優しくて博打打ちで頑固でいながら聖人みたいでもある方ですから、カメラなんてそりゃもう大切に使ってらっしゃるし保管もされている。
生前分与だよと笑ってらしたがもう八十八、なんか切なくもなった瞬間。
几帳面で職人気質で優しくて博打打ちで頑固でいながら聖人であるしその上シャイと来てるから面白い。
「今日はカメラをあげるという話だけ」だそうだ。
カメラ上げるからまた取りにおいで、らしい。
こちらもそれを口実に、ご自宅に再び上がれるのが嬉しいというカメラの話。
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