東寺夜間特別拝観~仁和寺への旅
☆木村善幸 仁和寺特別コンサート風景
京都で私にとって特別な場所、東寺。
だから旅の初日と最後の夜は、東寺と決めていた。
仁和寺も東寺も、同じ空海の真言密教のお寺。
全てがつながっていて、木村善幸さんのコンサートと並行して晤郎さんのご冥福を祈った場所でもある。
色々見どころも有った。
後七日御修法、まさかこういうものを目に出来るとは。
25年前の自分に教えてあげたい気分。
京都最後の夜。
東寺夜桜ライトアップよりも、個人的には夜間特別拝観がなにより魅力的。
さて前回のblogの続き。
三年坂から一旦宿へ帰って着物に着替えて東寺へ。
そして入ったとたん、この景色。
まずは撮影可能な向かって左の五重塔へ。
壮観。
こういう景色に約一時間。
そしてお目当ての金堂と講堂とにそれぞれに30分ほど。
金堂の薬師如来と日光月光の両菩薩。
講堂の立体曼荼羅は全体の構想が空海自身によるもので、構成する21体のうち15体は空海存命中の作で国宝ばかり。
夜の拝観する空海の教えは荘厳で圧倒的で。
考えるよりも感じて過ごした。
夜のお茶屋でほんの一服。
風が柔らかに涼しく、何とも良い気分。
旅の締めには時間も空間も極上。
今回の旅、仁和寺のコンサートが主目的ながら、前後に東寺を入れての旅曼荼羅。
ご冥福を祈りながら、心安らかに深呼吸。
長い時間が過ぎてしまったけれど、こうして元気にこの場所に戻ってこれた事が嬉しい。
そんな夜となった。
翌朝、京都を立ち関空から千歳へ。
この旅での荷物はこの風呂敷包みのみ。
娘が贈ってくれた風呂敷だから、赤ん坊を抱くように歩いた旅。
実は書いていないけれどかなり実験的な旅でもあったのだ。
京都、そう遠くない未来にまた来ることになると思う。