日本とガーナ:長坂真護展~前編
☆芸術の新しい形
私なりの北の出会いがあったので、忘備録を兼ねて書きます。
娘が昨日休みだったので、久々に私も平日休みを取って街で待ち合わせ。
会って食事だけでは芸がないので、知的好奇心を満たしてあげようと父は前日にあれこれ調べたのです。
(いいかい、彼氏、こういう努力だぞ男は)
そこで発見した札幌三越で開催中の個展。
長坂真護展。
銀座だったかな?、、ナンバーワンのホストをされてて、心機一転アパレル会社を立ち上げ。
しかし会社倒産。
負債を抱えた状態で、元々絵画が好きだったこともあり路上アーティスト生活開始。
そこからの視点で、産業廃棄物に思いを巡らしているさなか、雑誌に掲載されたアグボグロブシーの存在を知ったという。
アグボグロブシーは、西アフリカ、ガーナ共和国にあるスラム街。世界最大の電子機器の墓場(ごみ焼却場)とも言われている場所。
廃棄物を焼却し(野焼き)、銅などを取り出して生計を立てている人々がいる場所。
当然、有毒ガスが発生し寿命を縮めて30歳台で亡くなる方も多いという場所。
「美術は、人を救うためにある」との信念から、アグボグロブシーに散在する廃棄物を使っての芸術作品を生み出し販売開始したのは、日高晤郎さんが旅立った2018年のこと。(晤郎さんとは無関係ですが、この表現が手紙ブログを読んでくださってる皆さんには分かりやすいですよね。)
長坂さんの芸術姿勢に共感が生まれ、作品への評価が高まる。
販売利益の多くは、アグボグロブシーに還元され、環境改善や雇用作出(学校設立や安全なリサイクル工場など)を生み出し続けている。
とまぁこんな風に、現在進行形。
その長坂さんが今日の午後1時から、札幌三越でトークショーを行うという。
これは貴重。
長坂真護展は三越10階にて、入場無料撮影自由にという形。
もちろん、トークショーも無料。
少しでも多くの方に気軽に来ていただいて、作品に触れていただきたい。
作品を通して、環境破壊や世界の格差を身近なものとして感じていただきたい。
そんな思いから、無料という形にさせてもらってますとはスタッフさんの談。
長坂真護展は2023年2月12日まで。
稀代の芸術家、北海道初上陸です。
この機会、お見逃しなく。