緑の杉玉

☆素敵な日本の文化です

昨日お伝えした杉玉の話の続きです。

杉玉。
元々は、奈良県桜井市に現存する「大神神社(おおみわじんじゃ)」が作っていたんだそうです。
御神体は、三輪山。
山が御神体という、自然崇拝の形を残したかなり古い神社ですね。
さて杉玉ですが、そこから全国の造り酒屋に広まって行ったんだとか。

作り方は、芯を作ってそこに杉の葉を刺し込んで玉状にして、最後に丸く刈り込んだら完成。
杉の葉は、葉が返しになっていますから、刺したら抜けませんものね。

もともと作る時期は、11月。
これには意味があるんですね。
その月に大神神社で行われる酒まつりに装飾品として用いられるのが杉玉なんですって。

酒屋さんや蔵元には、2月から3月に、新しい杉玉が飾られます。
新酒の時期です。

なので杉玉が緑のうちは、新酒が出来ましたという意味があり、お客はそれを見て酒を買うのだとか。
粋ですね。

そして杉玉の色の変化が、酒の熟成度合いを示します。
春から初夏。緑のうちは、新酒。
緑色が薄れてくる夏には、夏酒。
茶色に変わる秋には、冷やおろし。

本当に、素敵な日本文化の一つです。
金滴酒造

☆秋の緑の杉玉

そういうわけで、驚いたんです。
秋なのに、それはまぁ綺麗な緑色。
人工杉玉

なんでなんで?と近づいてよくよく見たら、プラスチックでした。
平らに広げたら、玄関前の泥落としマットになる、あの素材です。

ちゃんちゃん!

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