哀しいイチゴ

☆日高晤郎ショー最後の放送3週間前

2018年3月3日土曜日。
この日私はスタジオ見学をしていて、やはりかなり強烈に晤郎さんの身に起こっている異変を感じていました。

奇妙なことに、スタジオ見学にいつもいらっしゃってる、いわゆる常連さんと呼ばれる方の中には、フィルターが掛かってらっしゃる方も一定数居ました。
それは、こういう事です。

いくら目の前で晤郎さんが辛そうにされていても、「晤郎さんなら大丈夫、絶対に元気になる」と心から信じ込んでいる方がいらっしゃったのです。
そういう方は、普通に晤郎ショーを楽しみ、合間を見て普通に私語を交わし、普通に昼ご飯を楽しそうに食べてらっしゃった。

本来、晤郎さんファンなら、実はこの姿勢が正しいのです。
芸人さんの言葉を信じ、楽しむためにスタジオに足を運ぶ。
多分晤郎さんも、それを強く望んでらっしゃった。

一方、私はダメな部類の晤郎さんファン。
もともとが病弱だったこともありますが、晤郎さんの体調変化が痛いほど目に付く。
確実に、お別れの時が近いと肌で感じていました。
するともう、スタジオでの9時間が、辛くて。

だから実際に、この時の写真は、そんなに撮っていません。
そんな気分になれないし、番組で心からはしゃげない、そんな状況でした。

そんな気分のなか、この日、撮影した写真がこれ。
晤郎ショー最後の放送2週間前

誕生日にと送られてきた南国のイチゴ。
放送では、美味しいと召し上がっておられましたが、食欲と味覚が無いんだと感じられた瞬間です。
同時に、芸人さんの歩く道のなんと厳しい事か。
私はこの壮絶さを忘れたくなくて、この時シャッターを切ったのです。

そしてこの時の放送で、医大をセカンドオピニオンとして受診されていることを公言され、次の週の木曜日にその結果が分かりますと仰った。
多くは語られなかったけれど、ぼそりと「下手したら全身転移もあり得るんです」
胸が張り裂けそうで。
私は次の3月10日のスタジオ見学を休むことになる。
私自身が耐えられず、スタジオで涙をこぼさないという自信が持てず、休むことになる。

私の精神状態もかなりすり減っていたのか、3月10日の9時間の録音。
どうにも最初の2時間が見当たらない。

そんな理由で、このイチゴの写真、見るたびに辛い。
3月3日、私が覚悟を決めた日。
晤郎さんとお別れが近いと、覚悟を決めた日。

2週間前の日高晤郎ショー

日高晤郎ショー 最後の日
日高晤郎ショー 東日本大震災報道

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

最後の放送

前の記事

星につたえて
歌人

次の記事

木村善幸さん、ドバイへ