違和感のある言葉~自分事

朝ごはん食べながら、ニュースと言うか、情報番組と言うか、そういうのを見てました。

するとその中に「自分事」なんて言葉が出てきたんです。
物凄い違和感。
「自分事としてとらえる」なんて言ってましたが。
違和感しかない。

それで引っかかって調べてみたら、やはり元々はそんな日本語は無いんですね。
でもどうも最近、ビジネス書中心に「自分事」なんて言葉が平然と使われてるんですって。
まぁ、ビジネスに役に立てばいいんでしょうから、そこに日本語的な美しさだなんて気遣いは必要ないってことでしょうね、あ~あ。
国語辞典と漢和辞典

他人事、こう書いて本来は「ひとごと」と読みます。
ところがこれを「たにんごと」と読んでるテレビ出演者やラジオパーソナリティー、そしてネット配信者がおります。
おりますというより、実に多い。
漢字を読めないんですね、困ったもので。

でもあまりに多いから、もういっそ「たにんごと」でも良いじゃないかっていう方々も増えてきた。
だから。
その「たにんごと」に対しての「じぶんごと」なんでしょうね。
語感が良いとか悪いとか、晤郎さんも良く仰っていました。
この「たにんごと」も「じぶんごと」も、語感は良くないです。

せっかく、我が事という日本語があるのに。
国語辞典と漢和辞典

ついでに申しますと、生って言葉を生々しく使う傾向も私は好きではありません。
生足とかいうでしょ。
主に若い女性のスカートから伸びたストッキングも履いてない足の事ですがね。
これもどうですかね?

侍に、えいやっと切断された足なら、生足でもよろしかろうと思うのですが。
だって首なら、生首っていうでしょ、ああ怖い。

やはりここは、生足より、「素足」と言う言葉があるのですから、こちらを使うべきでしょう。

とまぁこのように、朝から日本語を大切にしなさいなどと、取るに足らない朝の情報番組に向かって怒っておるのですよ。
国語辞典と漢和辞典

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