チャンポンの一鶴・稲穂店

チャンポンの一鶴
本店、中の島店、ススキノ店とありまして、北の出会いで取り上げられたのが、中の島店。

オーナーの徳永さんは元々本店にいらして、ご夫婦で厨房に立ってらっしゃった。
旅好きのご夫妻で、何度も長崎に旅をされ、本場のチャンポンを札幌でもと開店されたとお話を伺っておりました。
チャンポンの一鶴

なので、私がまずここを知ったのが、本店の味。
あの厨房のカウンター越しに、ご夫妻の九州愛を感じながらいただくチャンポンは、格別でした。

その後、オーナーご夫妻の姿を見かけなくなっていたので、気にはなっていたのですが。
そんな中、日高晤郎ショーの北の出会いで、チャンポンの一鶴中の島店が採り上げられたのが、2012年の5月。
チャンポンの一鶴

奥様がお亡くなりになっていたこと。
ご主人は、中の島店にいらっしゃることを知りまして。
中の島店にも足を向ける様になったのです。

お店は大繁盛で、本店よりも広く、厨房との距離もあり。
前のように、話しかけられるという感じではありませんでしたね。

ですがその後一度だけ、ご主人とお話しする機会がありました。
偶然に、ご主人が休憩で外に出られてきたのと、私が食事を終えたタイミングが重なって。
5分ほどでしたが、奥様への感謝と、ここの味を守っていく静かな決心をお話されている姿に、ますます一鶴のチャンポンに惹かれて行ったのを覚えています。
ちゃんぽんの一鶴

現在では、先述の三店舗に加え、江別市の大麻店(北海道江別市大麻桜木町34-2。2023年10月にオープン)と、稲穂店(手稲区稲穂3条7丁目4-1、2024年3月オープン)が加わっています。

そこで、稲穂店に行ってみました。
チャンポンの一鶴

まだオープンして3ヶ月も経っていないので、店内は新築の香りがしていました。
店員さんも穏やかで親切な接客。
一番味の分かる、通常のチャンポンを注文。

やはり美味しい。
稲穂店の味は、優しい感じがしました。
そして何より、具材の彩の上手さはこれ以上に無いというぐらい。
こういう作り手の心意気が何よりうれしい。
こういうお店は、1年後、5年後、10年後とこの繊細さが失われない限り、確実に進化していきますので本当に楽しみであります。
チャンポンの一鶴

ただ、これは極めて個人的な感想ですが。
味覚というのは凄いもので、あの頃、オーナーご夫妻が作っていた一鶴のチャンポンは、また違ったのです。
それを、私の味覚が覚えてる。
思い出も重なりますからね、そういうのもあるのでしょう。

時代も変わり、材料も仕入れ先も環境も料理人も、進化し移ろいゆくもので。
それもまた佳し!
実際に稲穂店のチャンポンは、また食べたくなる味でした。

がんばれ!一鶴稲穂店。
がんばれ!職人さん、店員さん。
歩き出したばかりの支店ですから、ここからの歩みもまた楽しみであります。
さて、私も半年以内にまた食べに行きます。
さらにさらに、守るべきものは守って、進化すべきところは進化して。
そんな一鶴稲穂店のこれからが、実に楽しみです。
チャンポンの一鶴

ということでチャンポンの一鶴稲穂店
国道五号線を札幌から小樽に向けて車を走らせていると、手稲消防署稲穂出張所過ぎて50mほど。
進行方向左側、ローソンの並びにあります。
JR星置駅からは、徒歩10分の距離。
営業時間は午前11時から午後9時30分まで。
定休日などは今のところないみたいですが、ご来店の際は念のためご確認を。

以下に、一鶴のXへのリンクを貼っておきます。
チャンポンの一鶴のX
https://twitter.com/ikkaku_chanpon
チャンポンの一鶴

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