映画:亡国のイージス

2005年の公開された映画です。
そこから20年。
2025年のゴールデンウィーク初日、初めて観ました。

小説版は1999年、出版されてすぐ読んで、あのスケール感に圧倒されたこと、今でも覚えております。

まぁでも映画はやはり時間的にもそれ以外にも制約が多いので、原作の感動は期待せずに観ることにしました。
亡国のイージス ポスター

あの複雑緻密大胆な原作のまんま、映画化は不可能でしょうから、どう変えてあるのかなと興味津々でした。
原作を読んでいる人には分かる設定も、この映画が初見という方には分からない箇所がチラホラ。
北朝鮮の女諜報員の描き方も、辺野古ディストラクションという大事件も、原作やトゥエルブYOを未読の人にはピンとこない。
勿体ないなと思いました。

半面。
この作品は20年前のモノですが、日本の在り方に対する憂いは、今の方が現実感をもって痛いぐらいに迫ってきます。
危機感のない堕落した日本と、緊張感のない日常を送る日本人が背景としてありますから、登場人物たちのセリフが、時折深く刺さってきます。
折しも、北朝鮮がロシア側に加わるというニュースが今日流れてきました。
そして南の台湾には、中国からの圧力があり、台湾有事が起きるのではないかとも言われています。
そして日本では、急速な中国人からの移民が増えていて、治安も悪化してきています。
こういうリアルな動きの中、この作品は一層訴えかけてくるものがありますので、この時期の観ておいて良かったかなと思いました。
亡国のイージス

さて主役の一人、真田広之さんは昨年、将軍でアメリカを席巻。
でもまだやはりこの時は、俳優として存分に力を発揮できていない感じを受けます。

きっと脚本やなんやかやに縛られて、その中での全力の取り組みだったのでしょう。
撮影を続ける中で、もっとこうできる、そこはこうしたほうがより伝わりやすいとか、色々な思いがあたのではないでしょうか。
そういった積み重ねが、あの将軍につながっていると思たりもしました。

この映画を観る場合には、小説版を読んでからの方が良いでしょう。
映画だけでは、説明不足な部分が余りにも多すぎるので。

いや、もしかしたら。
先に読書有りということで作られた作品なのかもしれませんね。
亡国のイージス ポスター

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