福永俊介さん版:晤郎ショー・フォーエバーpart9
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☆バック・トゥー・ザ・晤郎
晤「おはようございます、日高晤郎です!
え~朝からなんですがね、考え事をしてたわけじゃないのにね、こううっかりと、本当にうっかりと信じられない間違いをやってるって事ありませんかね?
もう全く信じられない。
あとで気が付いて考えてみると、どうしてああいう間違いをしたのか分からないっていうねぇ。
まぁ例えばですね、友達なり仕事先なりへこう電話を掛けるつもりでねダイヤルを回してるんです。
で、ふと気が付くと自宅ちの電話番号へ掛けてたとかね。
こういうことあるんですなぁ。
それから或いはあの、手紙の宛先に自分ちの住所をこう書いてしまったりとか。
全部でなくてもね、途中までで気が付いて、あら?なんだ自分の住所だって。
そんな時、ま余程他の事に気を取られているのかなと、こう思うんですがね、それがそうではないんですな。
要するに、難しくいうと、こう思考のエアポケットと申しますかね、そこへ入り込んじまってるんですね。
だから一番身近な自分ちの番号や住所というのを無意識の内にその空っぽんとこに入り込んできているんで。
いや、入り込むというより、ま、最初から一度も出て行った事が無いのかもしれないですな。
だから、そういうもの忘れをした時にはスルッと出てきてしまう。
ねぇ。
ま、最もひどい時にはそれすらもこうド忘れしてしまうというか、自分の名前はまぁともかくとして住所や電話番号というのは忘れう事があるんですねぇ、一体どうなってるんですかねぇ。
あなた、そんな事は有りませんか?
無い!
結構ですねぇ。
いや私はねぇ不思議なんですよ。
他にもね、今、たった今持っていた筈のものが見つからなくてね、部屋中探すとか。
それは物忘れがひどいのとは少し違うんですね、慌て者というのも当てはまらない。
だから行動半ばにして結果を考えたりすると必ずどっかでチョンボしますな。
手紙を書いてる、ねぇ、途中でこの手紙ポストに入れに行くときに、ついでにコーヒーでも飲んで帰るか、こういうことを考えるとですね、書き終わってポストに入れた途端に切手の貼り忘れに気が付くとかね。
有るんですねぇこういうことが。
歳のせいだなどと言わないで下さい。
彼は、やっと手紙を書きあげて、事務の若い女の子に。
すまんがねぇ、君ぃ。
これ、あの~外出の時に出してきてくれないか。
頼んだ、、、。
頼んで彼女が出て行った後に、あっ!しまった!宛名を書くのを忘れていた、それを思い出した。
やがて女の子が帰ってきた。
君ぃ、手紙なんだけどね、宛先書いてなかったろ?
書いてありませんでしたわ。
で、どうしたぃ?
いいえ、そのまま出しました。
へぇ?
どうしてまた??
だってぇ。
相手を私に知られると困るからそうなさったのでしょう?」
※晤郎さんの「朝からなんですが」ここで終了。
(スタジオから感嘆と拍手)
福「あ~やっぱりあれですねぇ」
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