寄席育ち
☆六代目 三遊亭圓生
本を買いました。
タイトルは「寄席育ち」。
三遊亭圓生さんの自伝(回想録)。
日高晤郎さんの芸について考えている内、晤郎さんだけを追いかけていても視野が狭くなると思い、圓生の世界へ。
晤郎さんに影響を与えた名人の一人と睨んでの勉強です。
ちょいと、本の後ろにある解説を書き写します。
明治・大正・昭和の芸能界を生き抜いてきた名人・六代目三遊亭圓生。
数多くの著書を遺しているが、本書はその代表作である。
自らの生い立ち、修業時代、芸談、噺家列伝など、芸一筋の人生をつぶさに語る。
聞き手・山本進によって、圓生ならではの口跡そのままに語られており、語りの妙を堪能できる。
さらに綿密な考証が施され、落語史・芸能史・庶民生活史の資料としても貴重である。
本の構成は以下の通り。
冒頭~幼少期や修業時代の圓生さんの写真が数頁。
そして、口上(前書き)
本章は五部に分かれており、明治篇・大正篇・昭和篇・芸談篇・列伝篇。
巻末資料として、三遊亭圓生年譜・三遊亭圓生代々(初代~四代)・あとがき。
まだ全部読んだわけでは無いのですが、圓生さんが仰ってる事が晤郎さんに重なる部分が多々。
ですので晤郎さんファンでまだご存知ない方は、圓生さんの落語にまず御触れになって、そこからこの「寄席育ち」をお読みになるのが良いと思います。
本当に、随所で重なります。
寄席育ち
岩波現代文庫から出て1580円+税
晤郎さんの芸道の背景を知る上でも、重要な本だと私は思いました。