紀伊国屋書店
☆札幌進出50周年と寄席文化
落語を聞いてみる(2021年11月12日アップ)で、六代目三遊亭圓生さんに興味を持っていると書いた。
そしてその後、札幌駅の方に出る機会があって時間も有ったので、紀伊国屋書店札幌本店で、圓生さんの「寄席育ち」(11月17日アップ)を買った。
その時、会計の折に、紀伊国屋書店札幌進出50周年記念ファイルを頂いた。
え!そうなの!50周年なのと驚いて、その50周年を迎える店舗はテレビ塔の下、紀伊国屋書店オーロラタウン店だと知った。
圓生さん関連で色々調べて行き着いたSTVホール名人会(11月18日アップ)。
STVホール名人会って、本当は「STVホール名人會」って文字なんですね。
そして主催は当然STVラジオなんですが、提供が数社あってその内の一社が紀伊国屋書店。
提供、つまり協賛スポンサーですね。
☆札幌地下街と、紀伊国屋書店と、STVホール名人會と
紀伊国屋書店、正確には紀伊國屋書店。
その創業者であり、初代社長は田辺茂一さん。
その田辺さんが文化事業にも篤い方だった。
書店立ち上げと同時に、演劇ホール「紀伊國屋ホール」をオープンさせ、文化事業にも注力したという事らしい。
その紀伊國屋ホールでは、劇団の公演などと並行して、現在も変わらず月に一度の紀伊國屋寄席が行われている。
紀伊國屋寄席の起点には、落語界の振興に一役買っていた田辺社長の、北海道の地にも寄席文化を根付かせようとの思いがあった。
なので、STVラジオのSTVホール名人協賛スポンサーに名を連ねることとなったみたいなのだ。
当時、本州から一流どころの噺家さん達を札幌まで招き、公開収録を随時行っていたという事実は今になって振り返っても胸に迫るものがある。
さて今、大通り地下街では「さっぽろ地下街50周年記念のパネル展」も開かれている。
という事は、札幌地下街のスタート時に合わせて紀伊國屋書店オーロラタウン店がオープンしたことも分かる。
つまり札幌地下街オープンの勢いに乗って、田辺社長の文化事業の一環としてSTVホール名人會は誕生したのだろうと思われる。
札幌地下街のスタートと紀伊国屋書店オーロラタウン店オープンの二年後、STVホール名人會の放送が始まる。
北海道に大きく、落語文化の胎動。
年は1973年。
そして昨日、オープン前のオーロラ店。
開店を待って、何か記念をと探していて見つけた本。
単行本「市川雷蔵と勝新太郎」
分かってくださいます?
そういう感じでなんだかんだと関連の発見やら何やらがあって、とても楽しい1週間でありました。