追憶~同じ道を歩く

☆11年前、晤郎ショー東日本大震災報道を聴きながら

もう11年。
晤郎さんが全身全霊を込めて送った9時間の生放送。
※日高晤郎ショー東日本大震災報道

東日本大震災翌日、あの8時の時報と共に聴こえてきた晤郎さんの声に、私達はどれほど励まされたろう。

私はあの頃二人の子育てに必死で、二人を連れて街に出ていた。
ポケットには携帯ラジオ。
左手を握っているのは長女。
右手を握っているのは長男。
この子たちを護って行けるのだろうかと不安な中、救いを求めるように晤郎さんの震災報道に耳を傾けていた。

大通公園。
そして札幌駅までつなぐ地下街の完成式。
そこから向かったのは、その日予定されていた「グリコカレー手売り対決」の会場。

スーパーアークス北24条店。
しかしその日はグリコさんからの申し出で手売り対決は中止。
これは東日本大震災発生を受けて、この日は何より被災状況やその他必要な情報が優先されるべきとのグリコさん側の判断による。

グリコさん大英断だなぁと、混乱の中でさえ感動しつつ向かったアークス北24条店。
あの時の左右の手のひらに感じる子供たちの感触さえ覚えている。
その道を丁度11年後の今日歩いた。
アークス北24条店
実は今日が、covid-19ワクチンの三回目の接種の日で、札幌サンプラザ会場に空きがあったので行ってきたのだ。
昨日都合がついたので今日受けることにしたのだが、昨日の今日でここしか受付に余裕が無かったのも何かのご縁だろう。
11年前と同じ朱色の看板が見えてきた。
アークス北24条店

正面に立ち、しばらく眺めていた。
あの日も同じようにしばらく眺めたのだけれど、11年前との違いは私にはこの瞬間、聴くべきラジオが無かった事。
聴くべきラジオが無いだなんて、本当は切ない。
でも、それが11年の歳月。
何でもだけれど、永遠なんてない。
けれどどこか有るように感じているのはただの錯覚だ。
アークス北24条店
3.11
私にとって、震災の記憶と共に晤郎さんが一層恋しくなる日である。

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