STV本社3階にあるウィークエンドバラエティ日高晤郎ショーの本拠地。
晤郎さんと向かい合う形の客席は、階段状に最大40前後。
最前列の客席と放送ブースの晤郎さんとの距離約2m。
晤郎さんの背後には、大きなガラス窓があり、その向こう側には放送機材が並ぶ調整室がある。
階段状の最上段は、熱がこもって暑い。
第一スタジオの両側の壁には、晤郎さん所縁の歌い手さん達のポスターがズラリ。
この顔ぶれにも、たまには入れ替えがある。
つまり表に出なくても、晤郎さんとのご縁を正しくつなぎ続けている歌い手さんがどなたなのか。
そうでない歌い手さんはどなただったのか。明言せずとも一目で理解できる場所。
晤郎ショーが無くなった後、これら歌人の思いのこもったポスターたちは、どこへ散って行ったのだろうか。
良いファンに渡っていればいいなと思う。
第一スタジオを仕切る扉には、晤郎さんのポスター。
それもまた、スタジオ通いのファンにとっては見慣れた、心落ち着く風景であった。
晤郎ロスのファンは、いまだに多い。
私達はあの第一スタジオが恋しい。
それは、スタジオ通いを重ねたファンだけでなく、一度も第一スタジオにいらっしゃることの無かったファンも、きっと同じだと思う。
晤郎ショーの本拠地STV第一スタジオ、おそらくもう二度と、私達誰もが足を踏み入れることのできない禁足地となったのだ。