☆若山象風先生の書

いつだったかなぁ、、、日記を見ればわかるんだけれど、、いつのディナーショーだったかなぁ、、、

日高晤郎さんのディナーショー二次会だったと記憶してるんですけど、若山象風先生が希望者に書をしたためて下さったことがある。
確か、チャリティーを兼ねていたような、、、色紙一枚1000円という破格の安さで。
売り上げは、、、確か、財政破綻した夕張市に寄付、、じゃなかったかな、、、
う~~む、あいまいな記憶。

その時、スタジオ常連だったジュンコさんから是非と勧められて私も書いて頂いた。

若山象風先生は、まずどういう文字を書いて欲しいのかを質問される。
そしてその依頼者の手を握り目を閉じ、その人の「気」を感じて作品を仕上げられる。

他の皆さんは「夢」とか「愛」とか「希望」や「勇気」などの言葉だったり、ご自分の名前だったりを希望されることが多かったと記憶してる。
つまりそういう、先に書いて頂く方々を観察できるほど、私は最後の方であり、じっくり考える時間があった。

そうだ私には、北海道生活の初日から一緒に暮らしてる犬がいる。
離郷して初めてできた家族。
そうだそうだ、その愛犬の名前を書いてもらおう、これはいいぞ!

順番が近づいてくる。
待てよ、夢愛希望勇気人間の名前なら先生も即座に理解できるだろうが、まずは「これは私の愛犬の名前です。」と断りを入れるのが礼儀だろう、、、よしまず、これは犬の名前ですと忘れずに最初にきちんと伝えようそういえば愛犬とああいう日があったなこういう日があったなしあわせだな帰ったらもっと撫でてやろうな和彦さん和彦さん、、、、、え???

仲介のジュンコさんが私の名前を呼んでいた。
目の前に若山象風先生がいらした。
考え事をしながら歩を進めていた私は、自分の世界に入り込み過ぎていたのだ。
「何を書きましょうか?」と確か先生が尋ねられた。
「犬です!」

先生の顔に疑問符が沢山浮かぶのが見える気がした。
違う違う違いますと内心大慌ての私はもう一度言い直さねばとさらに大きな声で「い、犬です!!」

「では、手をお願いします」と象風先生。
違うんです違うんですと内心大嵐の私。
そんな気を感じてかどうか、もしくは変な奴こう言うのにはあまり関わらん方が良いなと思われたかどうか。
しばらく私の手を取って目を閉じて先生「うん」と一言発し、色紙にサラサラと筆を走らせ。
若山象風先生 書

愛犬との、これも思い出。

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