シン・仮面ライダーを観て

☆庵野監督への批判に触れて、、、

観てきました、シン・仮面ライダー。
それに前後して、NHKで政策のドキュメンタリーが放送されていましたが、なんだかそれを見た一部から、やれパワハラだの横暴だなどの意見が出ているようですが。
馬鹿か?

モノ創りに真剣に向き合うなら、特に映画などは、庵野監督の一方的な物言いはアリだろ。
そう思うわけです私。
無難な言葉で穏便な表現で、えへえへご機嫌いかがでしょうだなんていちいち監督が低姿勢で話したってつまらんものができるだけだと思うんですよ。
シン・仮面ライダー

「殺陣が段取りに無得て仕方ない。
いや殺陣は段取りなんだからそもそも仕方ないんですが、、、。
なんかこう、本気の殺し合い、本気の肉感というものを出して下さい。」
こんなことを、殺陣師や役者さんに伝える部分をドキュメンタリーでも流してましたが、近年の一部アニメ以外の日本映画に足りないのは、そこだと思うんです。
「本気度」
本当の意味での、本気度が足りないと。
シン・仮面ライダー

ヒーローの装備がグッズ販売ありきで製作されている現状。
戦いの理由も、戦い方も、ヒーローや敵役の怪人の姿勢も、現代の仮面ライダーやウルトラマンは全然魅力的じゃない。
魅力的じゃないものを凄いと思い込んで熱狂してると、見ている側の想像力のレベルが下がる。
想像力のレベルが下がると、作品に求めるレベルも当然下がり、作る側もそんなレベルで満足するようになる。

これが、特撮負の連鎖。
特撮だけではないですけどね。
だからずっと日本の特撮は観てなかったんですけど、時間の無駄なので。
それがあのシン・ゴジラが噂になって遅ればせながら観て、圧倒されたわけです私は。

子供のころに見た、真剣に大人が造った特撮が復活したと。
シン・ゴジラ

そこからは、シン・ウルトラマンの緻密な物語に歓声を上げ、期待満載で今回のシン・仮面ライダー鑑賞に至ったわけです。

とにかく、エバンゲリオンはまったく理解できませんでしたがそれ以外の「シン」シリーズはお見事。
特撮の初期に真剣に取り組んでいた制作陣の熱意をまっすぐに受け止め、進化させ、懐かしくもシンプルで強いメッセージ性を含んだ作品に仕上げていったエネルギーには脱帽です。

牙を抜かれ幼稚化し無害化していったゴジラ・ウルトラマン・仮面ライダーを、納得の大人の物語に蘇生させた庵野監督。
シン・ウルトラマン

横暴な指示。
せっかく撮影したデータをいきなり没。
ミリ単位の衣装の修正。
こういうのを、パワハラだとか騒ぐ風潮は大嫌いです。
天才の発想や判断は、一般人には横暴とかパワハラとかに視えたりすることもあるけれど、、、。
私の尊敬する方が、かつてこう仰っていたのを思い出します。
「そういうふうに受け取るあなたの目が毒目だし、毒耳なんです。」

あ~~今日は、言いたいことを思うままに書いてしまったぜ、という事でこれにておしまい。
ちなみにこの三作品。
語られ過ぎていないので、考えながらそして観終わった後、語り合いながら味わうのが極上の楽しみ方です。
とにかく良く練り上げられてる。
近日中に、もう数回観てきます、シン・仮面ライダー
シン・仮面ライダー0号

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