歌舞伎十八番とは、江戸時代の終わりに七世團十郎より選定された市川團十郎家の家芸を指す。
天保3年(1832年)3月の八世市川團十郎襲名に先立ち、「江戸市川流歌舞伎狂言組十八番」という刷り物が配布された。
これが現在の歌舞伎十八番の基となっている。
十八種の中には、「助六」「暫」「勧進帳」など、現代でも上演される人気演目も含まれている。
但し、その中身は初世以降、二世、四世の当たり芸や演目から選定されていた。
そのため七世團十郎選定時に、既に内容が良く分からなくなっていた演目もある。
明治以降、それら演目の復活が試みられており、十二世、十三世市川團十郎もお家芸「歌舞伎十八番」の上演、復活に心血を注いでいる。
「暫」(しばらく)
「七つ面」(ななつめん)
「象引」(ぞうひき)
「蛇柳」(じゃやなぎ)
「鳴神」(なるかみ)
「矢の根」(やのね)
「助六」(すけろく)
「関羽」(かんう)
「押戻」(おしもどし)
「嫐」(うわなり)
「勧進帳」(かんじんちょう)
「解脱」(げだつ)
「不破」(ふわ)
「毛抜」(けぬき)
「不動」(ふどう)
「外郎売」(ういろううり)
「鎌髭」(かまひげ)
「景清」(かげきよ)
以上全て、2020札幌大丸、市川海老蔵展より。(写真撮影可の素晴らしい企画でした。)