オルソフィルム

ここ最近のゴジラ二作品が凄い。
シン・ゴジラと、ゴジラ-1.0。
ともかく、単なる怪獣映画ではなく、怪獣に全く興味がない方であっても是非にとお薦めできる作品です。

シン・ゴジラは、ゴジラを東日本大震災に代表される大災害に重ねると面白さ倍増。
そこに対応しなければならない今の政治や政府の混沌さと、日本が秘めた底力が描き出されています。
シン・ゴジラ

ゴジラ-1.0は、日本という国は第二次世界大戦で叩き落されて、そこから皆で唇をかんで復興してきたんだという事を改めて思い出させてくれます。
ここでのゴジラは、そんな復興が始まろうとしていた時代。
政府も政府として機能していなかった時代の日本を襲撃する生きた核兵器のイメージで描かれています。
ゴジラマイナスワン

戦後でたいした兵器も無い時代ですから、絶望感はシン・ゴジラよりも数倍。
そしてこの二つの作品を通して浮かぶのは同じ思いです。

それは、この平和がある日突然壊されたら、という恐怖です。

それで、私は昨日と今日、その作品鑑賞♪
昨夜は、シン・ゴジラ。
シン・ゴジラ

そして今日は、ゴジラ-1.0。

それも、白黒映画版。
この二つの作品は、当初、フルカラー(天然色)上映されて、その後モノクロ(白黒)作品が発表されたんです。
そのモノクロ版の配信が、アマゾンプライムで始まったので、これはもう見なければならないという使命感であります。
ゴジラ-1.0

今回知ったのですが、モノクロ(白黒)フィルムって、3種類あるんですね。
ひとつが、オルソクロマチックフィルム。
そして、パンクロマチックフィルム。
最後に、赤外線フィルム。

オルソクロマチックフィルムは、色の内、赤色や橙色の範囲はすべて黒に表現されるんですって。
それで色の情報が少ない分、微妙な表情の変化や、風景の変化が目につきやすい。
これが今回のゴジラのモノクロ作品で使われているんです。

そこでこのゴジラ作品のモノクロ版のタイトルに、オルソという名前が付いています。
シン・ゴジラ オルソ

一方、パンクロマチックフィルムは、全部の色を白から黒にかけて(灰色も含む)の色の濃淡で表します。
これが一般に知られているモノクロフィルムですね。

赤外線フィルムは、人の目に見えない赤色光のもっと外側まで映すことができるフィルムです。
これは映画には使われないフィルムですね。
どちらかというと、研究用です。

さて昨夜は、シン・ゴジラ:オルソを観たのですが、やはり独特な世界観に仕上がっていました。
そしてこのオルソクロマチックフィルムは、改めて最新作、ゴジラ-1.0(マイナスワン)で何度も観たい!!
何度も、です。

あの敗戦後の壊された日本に、オルソクロマチックフィルムは合います。
以前に劇場で、このゴジラマイナスワン版のオルソ作品である、ゴジラ-1.0/-c(マイナスワンマイナスカラー)を観たんですが、圧倒的にすごかった。
これは後で、DVDが出た時に何度もじっくり観ようと決めまして、その日がいよいよ今日なんです。

そんな個人的な盛り上がりを見せている5月12日日曜日の朝。
未見の方、是非。
怪獣映画だとかそんな先入観置いといて、是非ご覧くださいとお薦めいたします。
ゴジラー1-カラー

さて、ポップコーン買ってこようっと♪

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