読書~暗殺

柴田哲孝著:暗殺

当ブログで書き進めている日高晤郎ショー公開放送in大空町。
そちらも昨日投稿した48で時報となり、いよいよ五木ひろしさんが登場する12時台に突入。
そこで今日は、その前に一息つく意味で、本のご紹介。

タイトルは、暗殺。
奈良県で選挙演説中の元総理が撃たれて死亡。
その場で、手製の銃で狙撃したとみられる41歳の男を逮捕。
本来なら歴史的一大事件であるにもかかわらず、この暗殺事件は日本政治に複雑に絡みついた巨大宗教組織の問題へと移り変わっていく。
暗殺現場では、不可解な状況証拠が多数見つかっているにもかかわらず、、、。

この本は、あくまで小説なのですが、細かい設定まで完全にあの安部元首相暗殺事件を元に描かれています。
本屋で最初の2ページを立ち読みして、迷わず購入しました。
今週の土曜日、早起きして一気読みする予定です。
その感想は、その日か翌日、ここに書きますね。
暗殺

ところで折角だから、この際、3つの事件について触れておきます。
自分の読書の予備知識として。
ではまず、この暗殺事件から。

安部元首相暗殺事件

2022年7月8日11時31分。
奈良市の近鉄大和西大寺駅北口で、演説中の安倍晋三元総理が銃撃され死亡。
犯人とされる41歳の男はその場で逮捕。
名前は、山上徹也。

この暗殺に関しては、かなり不可解な点があり、それらは現在に至るまではっきりとした説明がなされていない。
例えば。
①:通常ではありえない警備の手薄な状態や、急な演説会場の変更。
②:映像にも残って拡散された暗殺時の警備担当の動きが、まったく警備の動きになっていない。
③:犯人とされる男が安倍氏に向かって歩き出して発砲するまでの9.1秒間、警備担当が誰も制止しようともしていない点。
④:一回目の発砲では犠牲者が出ていないにもかかわらず、警備担当者は全員傍観。そこから2.7秒後の2発目の発砲で安倍氏が被弾してから男を現行犯逮捕。
⑤:犯人とされる男の撃った手製の散弾銃から発射された弾が、多くの観衆や警備陣を避けて安倍氏にのみに当たっている事。
⑥:体内に留まっているはずの致命弾が発見されていない事。
⑦:治療を行った奈良県立医大附属病院と、奈良県警察本部刑事部捜査第一課による検死結果の発表があまりに違っている点。

これら以外にもまだ不可解な点はあるのですが、そこはハッキリさせられないまま、宗教団体追及に世の中は動き始めました。
そして暗殺犯とされる男の初公判は、まだ開かれていない状況です。
< 「テレビ」が死んだ日
安倍元首相暗殺

トランプ前大統領暗殺未遂事件

安倍氏暗殺事件となんとなく似ているような事件が先日、アメリカでも起こりましたよね。

2024年7月13日現地時間18時11分。
アメリカのペンシルバニア州バトラーで、ドナルド・トランプ前アメリカ合衆国大統領が演説中に狙撃される。
犯人とされる男は21歳。
その場でシークレットサービス対襲撃部隊によって射殺された。

こちらも不可解な点が幾つかありますよね。
①:この事件の前には、トランプ氏側からシークレットサービスに対し、警備強化を再三にわたって要請していたにもかかわらず、シークレットサービスはその必要なしとし、対応しなかった。
②:事件の90分前に、シークレットサービスは犯人の存在を確認しているのに対応取られず。
③:銃撃の5分前には、観衆の一部も屋根に上がりライフルを持つ犯人を確認。その件を警備の警察に伝えるも対応されず。

犯人とされる男が放った銃弾は、トランプ前大統領の右耳の端を貫通。
観衆の一人が流れ弾に当たって亡くなった。

二つの事件の共通点は、警備の考えられない甘さです。
ここで出てくるのが陰謀論。
なにかの大きな力が働いているのではないかという、あの考え方。
そして、何か腑に落ちない犯人とされる人物の個性の無さです。
ここで思い浮かぶのが、あの有名な事件です。
トランプ前大統領暗殺未遂

ケネディ大統領暗殺事件

1963年11月22日現地時間12時30分。
テキサス州ダラスにてオープンカーでパレード中のアメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディ氏が狙撃され暗殺。
犯人とされる男は、リー・ハーヴェイ・オズワルド、24歳。

このオズワルドは、元海兵隊隊員ながら射撃の腕には疑問符が付くという。
入隊後、日本の厚木基地にも1年間勤務。
その後、除隊。
そしてソ連に亡命し、ソ連人女性と結婚し2人の娘を設けた。

亡命後3年でアメリカへ帰国。
スパイの疑いがあるにもかかわらずアメリカは家族ぐるみでの帰国を許可。
それから職を転々とし、1年後にケネディ大統領を狙撃し、その1時間後に逮捕される。
オズワルドは逮捕後幾度も記者団に向かって、「自分は策略にはめられた」とか「過去の亡命につけこまれた。」と話していた。
JFK オリバーストーン

その逮捕から2日後。
群刑務所へ移送中に、ジャック・ルビーから射殺される。

ジャック・ルビーについては、ポーランド系移民で米軍航空機整備係経験者。
その後ナイトクラブオーナーとなり、CIAやマフィア、そして反カストロのキューバ人亡命者グループと親交があることが逮捕後に判明している。
また、オズワルドを撃つ瞬間のジャック・ルビーの斜め上から、あまりにも不自然なほどに鮮明な写真が撮影されているのも不思議。
オズワルド殺害の瞬間

どうしてここまで周囲の警備の面々が無防備で、周囲への警戒無関心なのか?
オズワルド殺害の瞬間
オズワルドの命を絶ったジャック・ルビーは逮捕後、オズワルドが確実に亡くなったと分かるまで落ち着きがなく、約90分後に亡くなったと知って初めて落ち着きを取り戻したという報告書が出されている。

1963年11月にケネディが暗殺され、犯人と言われるオズワルドも殺害され、その犯人のジャック・ルビーはダラス群拘置所へ。
そこで最高裁判官のウォーレンと会話した記録が残されているが、そこではルビーのこんな証言が遺されている。
「オズワルド殺害の時、俺は誰かに操られていた。」こう証言した彼は、身の危険を感じていたという。
その後「ワシントン刑務所に移してくれたら真実を話す。」とも話していたが、その後「癌細胞を注射された」などと不安定な発言をするようになり、事件から3年2ヶ月後、肺癌で死亡している。
ちなみに、ジャック・ルビーに結婚歴はなく、独り身だった。

とまぁ、晤郎さんのDVDを観て、その後の映画も観ているので、こういうのは頭に入ってました。
JFK/新証言

暗殺、一気に読めそうです!

暗殺
以上、三つの暗殺(未遂含む)事件をザッとみましたが、全部に共通するのは警備の甘さ。
それも不自然な甘さがそこで起こってるんですね。
言い方はあれですが、さあどうぞ!と誘うように。

こんなこと言うと、陰謀論!と笑われそうですが、この陰謀論という言葉にも色々含みがあるんですよね。
またこの本の感想を書く時に、胡散臭いと言われている陰謀論についても書こうかなと思っています。

さて、この小説の「暗殺」ですが情報を以下に記しておきます。

タイトル:暗殺
著者:柴田哲孝
出版社:幻冬舎
定価:1800円+税
全380ページ
発売日:2024年6月20日

暗殺

個人的には、今こそ読んでおくべき本かな、と思いました。

余談ながら、過去の3つの事件を振り返って改めて思う事があります。
それは、現在収監中の山上が、第二のジャック・ルビーになるのではないかという漠然とした怖さです。
当然ですが逮捕後の山下の様子は、世間にはほとんど公表されません。
どんな形であれそうなったとしたら、この暗殺事件は単なる暴漢を未然に防げなかった警備の落ち度、程度の事件として永遠に扱われることになりますから。

まぁともあれ、土曜日には読んでみます、この本。

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