晤郎さんへ「日本語の危機がまだ続きます。」

晤郎さん、先日のお墓参りでお伝えしなかったことを今日書きます。

もうこの歳になると、自分がどうのこうのよりも、次の世代にどういう社会を手渡せるかが重要になって来るものですね。
やはり自分の子供たちが巣立ったのは大きくて、視座が変わり、自分の子たちを含む世代で見られるようになってきました。
日本語

自分だけが、とか。
自分の子供だけが、とか。
そんな幸福はあり得ないと気づけたのだと思います。

晤郎さん。
私が気になっているのは、ここ30年ほどの急速な日本の文化とか日本語の壊れ方です。
こういうことを、直接の表現ではないけれど、幾度も晤郎さんにお手紙を差し上げました。
その折々に晤郎さんは、文字にならない部分を読んで下さり、共感してくださいました。
日本語が壊れ始め、それが色んな日本の美しい文化まで巻き込んで崩れていくのを見るのは、辛いものですね。
日本語

晤郎さんは仰いました。
政治に無関心ではいけない。
私達は、常に関心を持ち、怒るべき時には正しい怒りを表さないと、この国は望まない方向へ暴走を始めると。
政治家

昨日、自民党総裁選がありました。
スーパーサンデーに御出演されたことのある高市さんが石破さんに負けました。
政治家
困ったことに私は、石破さんの言葉に日本語としての文法も誠意も感じられないのです。
晤郎さんはどう思われますか?
言葉は、その人の考えや心持を反映する、でしたよね。
2024自民党総裁選

今回9名の候補者の話を、関心を持ってなるべく聴くようにしましたが、言葉に関しては贔屓ではなく、私は高市さんが一番心を感じることができました。
あとは、なんか文意が定まって無い感じで。
2024自民党総裁選

晤郎さんが旅立たれた後。
テレビの日本語の幼稚化が急速に進んでいます。
漢字が減り、熟語の平仮名表記が目立ってきて、異常です。
空虚な笑い。
意味不明の歌。
どうでもよいスキャンダル。
巧妙に偏った報道。
テレビ

テレビの作り手側の姿勢と体制とが、おかしなことになってきているようですね。
今ではまるで日常に忍び込んだ洗脳装置のようになってます。
ああ、晤郎さんのいらした頃が懐かしいです。
考えさせられたラジオ番組があった頃が。
テレビ

これからしばらくの政治は、おそらく石破新首相の元、グローバル化などという実はよく分らない言葉を盾に、晤郎さんが愛した日本語の美しさや日本人の凛とした考え方は加速度的に侵食されていくのでしょう。
それが怖く、残念でなりません。
テレビ

「言葉には、その人の考え方や生き方が反映されます。
特に書き言葉には、それが如実に織り込まれます。
だから私は、封書が好きなんです。
大事なのは手書き文字ね。
文字の上手い下手ではなく、読み手に読みやすい文字を書こうと書き手が努力すれば、それはもう立派に上手い文字です。」
晤郎さんのこの言葉、今も覚えています。
日高晤郎さん スタジオ手紙

果たして、上手い文字の書ける政治家が今後現れてくるでしょうか?
そうして、この美しい言葉が活きるこの国を、次の世代にきちんと手渡してくれる時代は来るのでしょうか?
その時、手遅れではないでしょうか?
日本

やはり私は、今この時に、晤郎さんがいらっしゃらない事が悔しくてなりません。
そんな思いを募らせる、昨日の自民党総裁選の結果でした。
日本

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