木村善幸コンサート:Solist(ソリスト)に触れて
☆北八劇場こけら落としコンサート
5月11日母の日
2025年5月11日。
個人的には思い入れの深い日。
日中は朝早くから旅の途中の嫁方の親類と、娘とその友人と、私の友達とで穏やかににこやかに花見。
午後1時、方向音痴の我が嫁の案内で、本州人憧れの地・富良野へ旅立つ親類御一行を見送り一息。
そして午後2時からは、花見の延長で娘たちと喫茶店でおしゃべり会。
充実しつつも若者達から、人生相談等されたので思ったより気持ち疲れて迎えた夕方。
北八劇場
出来たばかりの北八劇場。
向かうのは私は勿論、娘も友人も初めて。
そこへの地下道が新設されていたのには驚き。
案外迷わず到着できた北八劇場午後4時40分。
会場は既にお客さんで混んでいました。
日高晤郎ショーの常連さんだった北見のMさんご夫妻とも久々の再会。
そして私たちの座席の前には、同じく常連さんで、木村さんのお弟子さんでもあるウッチーさん。
いずれもバタバタしてましたのでゆっくりお話はできませんでしたが、嬉しい再会でありました。
木村善幸さん
現在42歳だったと思いますが、今が一番体力がある頃ではないでしょうか。
もちろん、技術・気迫・表現力に益々拍車がかかり、もう圧倒されっぱなし。
その上に、です。
20~30分、あの激しい和太鼓演奏を続けられる体力が凄まじいですね。
観客は、和太鼓の強く太い連続音で魅了されるのは勿論ですが、奏者の体力、思い、生き様の総合力で打たれるのでしょうね。
今年はこのコンサートの後、世界各地に飛び回って一年が終わるというスケジュールの中で生きてらっしゃいます。
日高晤郎さんは、こういう素晴らしい演者を見出し、背中を押し、私たちに引き合わせて下すったのですね。
本当に、今でも感謝でいっぱいです。
木村さんの演奏の合間合間に、日高晤郎さんへの感謝と、伝統伝承について語られていました。
思いが次の世代に受け継がれていく、そういう景色を見続けられている私は、やはり幸せだと感じました。
谷本光さん
世界を流浪する稀有なギタリスト、谷本光さん。
今回演奏を聴けることが楽しみでなりませんでした。
何と言っても21年振りですから。
これはその21年前の1月3日日高晤郎ショーお正月ホール公開。
その時にホワイエで木村善幸さんと谷本光さんと記念撮影させていただいた一葉。
この時から、お二人の共演を観るのが私の夢でもあったのです。
やはり今回の演奏も衝撃的で、一本のギターでなぜあのように多種の音を奏でることができるのかという単純な驚きから、独特の音の世界に急加速で引き込まれる感動まで、時を重ねた分凄まじい力を見せつけられました。
木村さんの和太鼓との共演も圧巻。
こういうのは観客の幸運と幸福ですよね。
菅野優斗さん
それから、私も初めて触れることになる菅野優斗さん。
まっさらな気持ちで演奏を拝見しましたが、なんでしょう。
何と言ったら良いのでしょう。
三味線が楽器ではなく、生きていました。
定型を定型の枠の中で研ぎ澄ますのが三味線演奏だと思っていたのですが、、、。
菅野さんの三味線は、声であり歌であったというのが私の感想。
木村善幸さんを通じて、こうして新たな若い演奏家さんを知れた幸福。
今は旭川を拠点にご活躍なさってますので、アンテナさえ広げておけばまた拝聴する機会もあるでしょう。
皆様も、菅野優斗さんのお名前、心に留め置いてください。
そして機会があれば、是非足を運んでみてください。
凄まじいです。
北海道和太鼓塾(木村さんのお弟子の皆様)
もう問答無用に私は、木村善幸さんのお弟子さんたちの奏でる世界が大好きなのです。
お師匠さんへの敬愛、礼儀正しさ、互いへの信頼。
もう全てが清々しく、キラキラした可能性の宝庫。
これからお師匠さんの教えを胸に、まっすぐにどこまでも伸びていくぞという心構え。
胸を打ちますね。
この日がお誕生日のお弟子さんもいらっしゃった。
このお弟子さんたち、北海道和太鼓塾の演奏会が、この秋10月26日に予定されているようです。
迷わず私は、行きます。
これを触れずにいられましょうか。
☆コンサートを終えて、反省会など
私の反省点①
会場に着いて、木村さんのマネージャーさんがいらっしゃったのでご挨拶。
そこで木村善幸さんにお渡しくださいと、21年前の日高晤郎ショーホール公開での木村善幸さん・谷本光さん共演の写真を封筒に入れてお渡ししたのですが、、、。
なにをトチ狂ったか私は、この記念写真もマネージャーさんに渡してしまったのです。
ハイになっていたのでしょうが、私はこの自分の行動が分からない。
こんな個人の記念撮影写真を受け取ったマネージャーさんの困惑が想像できます。
私だけの写真ならゴミ箱に捨てればよいだけ。
なのに木村善幸さん・谷本光さんが同時に写ってるわけです。
つまり演者二人を人質に取った犯人なのです私は。
この時の私の行動が私にはわかりません。
痴呆ってこうやって始まっていくのかしらと、会場座席に座って自己嫌悪でありました💦
エピソード:谷本光さんのCD
コンサート終了後、演者に馴れ馴れしく話しかけるのは、本来私は大嫌いなのですが、、、。
21年振りに演奏を拝見した感激からでしょう。
谷本光さんと少しお話させていただきました。
というのも途中休憩の時、ウッチーさん情報で谷本光さんがCD販売されていて、サインと記念撮影もしてくださると知りました。
それで会場を後にする列の途中で、谷本さんをお見かけしたのでCD下さいと声を掛けさせていただいたのです。
その折、21年前にあのホールに居りましたとお伝えしたら喜んでくださって、もう41歳になっちゃいましたよと笑う谷本さん。
まずはCD購入記念の撮影。
谷本さんの事、私のブログで書いて良いですか?と尋ねたら快諾。
それでなんと、すしざんまいポーズでの撮影もしてくださいました♪
ちなみに、では「すしざんまい」で撮りましょうと仰ったのは谷本さんです(≧◇≦)
今後も札幌でコンサートを開催することもありますと仰っていましたので、こちらも当然、伺います。
本当に、稀有なギタリストです。
皆様も折あれば是非にとお薦めいたします。
私の反省点②
今回のチケット代は、ご祝儀形式でした。
開場時に頂いたパンフレットに同封されたご祝儀袋。
これに終演後、出口付近に設置された箱に自分で感じた代金を入れたご祝儀袋を修める方式。
ところが、です。
この終演後、ご祝儀箱に着く前に谷本さんのCDを買って撮影して、お釣りをポケットにしまって。
それを忘れて、、、。
ご祝儀箱の前に来て、お金がどこにあるか分からなくて心が右往左往。
一旦外に出て、人込みの中財布を探し当て、そこのお札を畳んだまま全部入れて封をして、再び戻ってが祝儀箱に投入。
その後気付いたポケットの2500円ほどのお金。
気前よく全額入れてつもりになっていた自分が、娘の手前、恥ずかしかった。
もっと落ち着いて生きていこうと改めて思いました。
私の反省点かな?③
とても素晴らしいコンサートだったので、終演後30分ほどお茶を飲んで感想などを語り合おうを思っていたのに、座席を立つときに訊いたら、娘も友人も明日の仕事が早いからすぐに帰らねばという。
なんだよ、それならもうお茶代もいらないし、全額ご祝儀だ~!とここで二人に上機嫌に宣言していたので、先ほどのポケット残金がカッコ悪いと思うのです。
一人は地下鉄。
一人はバス。
それぞれをとにかく急いで安全を確認し見送って、私の任務完了。
ああ本当に良いコンサートだったと見上ぐれば待宵月。